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この映画が好きなら買わずにはいられない 書評:すばらしきかな、人生!

私の好きな映画に「素晴らしき哉、人生!素晴らしき哉、人生! 」というのがある。古き良きアメリカって感じの映画だが、いま調べたらパブリックドメインパブリックドメイン になってるようだ。最近では「著作権の保護期間著作権の保護期間 を70年に!」という運動もあるので、映画がパブリックドメインになるというのには驚いた。

2008年5月1日にThe Baker Street Bakeryというサイトが「素晴らしき哉、人生!」日本語字幕付きの公開を始めている。翻訳者、大久保ゆうさんのあとがきも併せてどうぞ。それと字幕にシネキャプションというフォントを使っているのもおもしろい。

できれば皆さんにもこの映画を見ていただきたいのだが、映画自体は2時間を超えるのでなかなかムズカシイと思う。せめて予告編だけでも・・・、ということで動画をどうぞ。

本書はこの映画に子役として出演していて、映画が制作されてから60年になるのを記念し、この本を出版することにしたのだそうだ。映画の話を子供向けにアレンジしてあるので、内容は映画とは全く異なるが話のスジとしては、まあ似たようなものに仕上がっている。

主人公トミー少年の「ぼく、生まれてこなきゃよかった」という一言に、天使はもしトミーが生まれてこなかったら世の中がどうなってしまっていたのかを体験させる。そうして、トミーは自分の存在価値に気づき、目の前の苦難を乗り切ろうと気持ちを新たにするのだ。

映画ではこのタイトルでも十分釣り合いが取れるが、11歳の少年に「人生」はちょっと重すぎるのではないかと思う。一応本書の原題は「It’s a Wonderful Life for Kids!」と「for Kids」でどうにかしようという意図を感じるが、本書では「人生」以外をひらがなにするに留まっている。なんかこう、「今まで生きてきた中で、いちばんしあわせです」と14歳の金メダリストが言ったときの違和感に似ている(注:決してバカにしているわけではない)。映画を意識するのは仕方のないことだろうが、サブタイトルぐらいにしておけば良かったと思う。「Life」という単語の重みが日本とアメリカでは結構違うのではないだろうか。

一方でタイトルにこだわらなければ、絵本としては十分良い仕上がりだと思う。桂川潤による装丁も本書の魅力を十分に引き出している。見返しなんか、もう、古き良きアメリカそのものだ。

もともとの映画が好きな人はたまらないくらい、好みをピンポイントで刺激される絵本だ。ちょっと出来過ぎ、という印象も拭えないかな。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 黒猫屋
    2008年06月03日 火曜日 07時15分

    近頃本屋、家電量販店、ホームセンターなんかで売っている500円DVDはそのパブリックドメインになったものですね。
    聞いた話によると、字幕付のフィルムを上映してその画面を別のカメラで録画して作っているとか・・・
    信用できる知人から聞いた話ですが、裏は取っていません。

  2. 管理人
    2008年06月03日 火曜日 08時33分

    黒猫屋さん

    >ホームセンターなんかで売っている500円DVDはそのパブリックドメインになったもの

    そうなんですか。そういえば少し前にこの500円DVDが著作権がらみで話題になっているのを思い出しました。先週末トイザラスで買った「トムとジェリー」も500円と極端に安かったです。

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