先日紹介した「本は王さま」という小冊子を見て興味があったので家内に借りてきてもらった絵本です。
ちなみに私は塩
が大好きだ。塩焼きそばは大好きだし、焼き鳥も塩がいいし、天ぷらも塩つけて食べるのが好きだし、塩ラーメンも好きだ。家庭で使う塩は高くてもおいしいものがイイと思っている(思ってるだけ)。そんな私が本書に惹かれるのは必然である。
本書はいろいろいいところがあるのだが、なんと言っても絵が良い。非常に良い。私はかなり好きなタイプの絵だ。まずは絵をご覧ください。
こういうデフォルメが効いている丁寧なタッチはいいですね。秦の始皇帝やガンジーなども一目でそれとわかるうまさがあるし、どこかウィットに富んでいる。人の顔に人間の欲がちょっと見え隠れする感じもいいなあ。この素晴らしいイラストが惜しげもなく使われている。小さなカットも多いんですよ。
文章もなかなか良い。塩とは何か、から始まって、政治との関係や塩の価値の変遷なども扱っている。
ただ、紀元前6000年から1900年前半までを扱うため、連続性が感じられない。どこかこう雑学的な印象が強い気がする。ま、タイトルが「世界を動かした塩の物語」だし、これでいいのかもしれませんね。ちなみに本書は48ページで、絵本にしてはボリュームがある。
この本の想定している対象年齢ってどのくらいなんだろう。「本は王さま」によると小学校高学年、中学生、高校生とあるが、本文中に塩化ナトリウムの元素記号が出てくるようなレベルの絵本である。元素記号って中学生で習うんだっけか。「スイヘーリーベーボクノフネ・・・」あと忘れた。
中には「死体を塩漬けにした」というような話題もあるし、小学校高学年はムリじゃないかな。大人向けには同じ著者の単行本「「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒」というのが出ている。絵本もいいが、私はこっちが欲しい。
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