モリサワ
が「モリサワ文庫ビューア(Lite版)『銀河鉄道の夜』(無料)」をリリースしたので、さっそく試してみた。

モリサワがiPhoneのビューワーを出すというのは少し前から報道されていて、期待していた。きっと美しいフォントを使ってくるに違いない、と。
そしてモリサワはその期待に応えてくれたと思う。
使用できるフォントは以下の三つ。
- A-OTF リュウミン
Pr6N L-KL - A-OTF ゴシックMB101 Pr6N L
- A-OTF 新丸ゴ Pr6N L
- A-OTF ネオツデイ Std L-KS(かなフォントのみ)
スクリーンショットはA-OTF リュウミン Pr6N L-KLである。

見た目はいいですね、読みやすいと思う。ま、他の電子書籍Appもこれくらいはやってくれていますが。
ページのめくりはフリックするのだが、ちょっと文字が重なって見える視覚効果も好みだ。
しおり、背景の変更、フォントの選択、本体回転連動、縦組・横組の選択、行送りのサイズ、字送りのサイズの変更ができるなど、iPhoneとしての機能はキッチリと押さえている。

ルビは肩付きになっている。こうしてみると違和感があるかもしれないが、従来の組版ルールに従うとこれが正しい。
また、漢字フォントとかなフォントを分けて設定できる(ただし、現段階ではフォントの数が少なすぎてあまり役にはたたない)あたりにも、組版への理解を感じますね。さすがモリサワってとこか。同じ業界に身を置くものとしてちょっとうれしい。
意外にいいなあと思ったのが横にしたときの表示だ。

横長にした方が多く本文が入っている。しかし、実際に数えてみると縦長にした場合は25字11行で最大275字、一方横長にすると16字17行で最大272字と、実は横長の方が表示できる文字数が3文字少ない。たまたまこのページではタイトルで行数をとられているからだが、会話文が多いと同じような状況も出てくるだろうな。
・・・ただねえ。細かい使い勝手はもう一つだ。
例えば本を選択する一番最初の表示で、本を選ぶのがダブルタップになっている。従来のiPhoneAppの感覚だとここはシングルタップの方がいいと思うし、表紙が出てきてから1ページ目に移動するのがダブルタップでそれ以降のページ捲りがフリックと、統一感がない。
フリックはiPhoneっぽくていいけれど、手が小さい人には結構メンドウなものではないかと思う。フリックに加えてタップによる捲りもあった方がいいのでは。
また、しおりを登録後呼び出すときに、しおりを選択してから移動ボタンを押さなきゃならないのは一手間多いと思うな。それからダイレクトに指定ページへ移動する方法がない。他の電子書籍Appはスライダーで実装しているのが多いように思う。
また、こういうところの配慮が残念だ。

権利表示をするは一向に構わないが、せめて本文ではないとハッキリわかるような体裁にして欲しい。
組版への理解を感じるのに、アプリケーションとしての使い勝手がもう一つ。今後のバージョンアップに期待したいです。あと、EPUB
形式に対応してくれないかなあ。
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