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これは真面目な写真集である 書評:笑う写真

先日テレビで「崖の上のポニョ」をやっていた。私がさしておもしろいと思っていなかったシーンを娘が目をキラキラさせて見ていたのが印象的でした。

さて、本書の著者は南伸坊南伸坊 、私がついつい惹かれてしまう装丁(たとえばコレとかコレ)をする装丁家・・・、というよりは「日本の編集者、イラストレーター、エッセイスト、漫画家(Wikipedia より)」だそうだ。多才ですね。

私は本書を読んで、南の装丁が優れている理由がわかったような気がした。南は「それが人にはどう見えるか」を随分考えている人なんですね。

本書ではいろんな写真を例にして、それがどう見えるのかをいろいろと考えていて参考になる。と言ってもムズカシイ話はぜんぜんない。むしろ「よく、やるなあ」とあきれてしまうようなモンタージュやコスプレを披露しているし、人前で開くにははばかられる成人男性向けの写真もある。それも惜しみなく。

自分がデザインしたものを見て「他人にはどう見えるだろうか」というのを考えるのはムズカシイ。自分としては「こう見えて欲しい」という意識でつくるから、一歩引いて他人の目で見るつもりでいてもなかなか「どう見えるか」というところへは辿り着けないし、気がつけば「自分が意図しているように見えるか」しか考えていないような気がする。

たぶん南は自分のデザインに対してソレができる人なんですね。

ただ本書がホントに笑えるかというとビミョーだと思う。マジメな話ではないし、もしかしたら初版が発行された1989年1989年 当時は笑えたのかもしれないが、いまの私にはそれほど笑えなかった。どこかシュールな感じさえする。

と思って改めて本を眺めていると帯にこんな文句があった。

これは真面目な写真集である。写真とは一体なんだろうか?写真に囲まれた日常の中で写真に対する素朴な問いかけを写真で笑うことからはじめた写真による写真論の本である。(笑う写真 帯 より)

まったくもってこの通りの本です。帯かくあるべし。

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