日経ネットでひっそりと(?)紹介されていた記事。こういうのが好きなんでご紹介。
(日経ネット 地域経済:「林原生物化学研、文化財修復用のりを製品化」 より)
バイオ製品開発の林原生物化学研究所(岡山市、林原健社長)は25日、古文書など文化財の修復に使う接着剤「古糊(ふるのり)」を工業的に製造する技術を開発し、2月8日に製品として発売すると発表した。(中略)巻物や掛け軸などの修復に利用することを想定。傷んだ古書や古い写真、現代美術にも使えるため、海外にも販売する。価格は250グラムで1万円。
以下は、以前このブログで紹介した「古書修復の愉しみ」と紹介はしていないが持っている「防ぐ技術・治す技術―紙資料保存 マニュアル」からの受け売りですが・・・
古書などの修復で大切なことは「以前の状態に戻せるように修復する」こと。紙の接着につかう糊も同様で、紙と紙を貼り付けるためにあるのに「あとで剥がしやすい」というのが良い糊の条件となる。現在の修復業界では「生麩糊」「PVAc」「生麩糊とPVAcの混合」の三種類がよく使われるそうで、海外の修復業務でも日本の生麩糊が使われることがあるそうだ。
この生麩糊を数年寝かせたものが古糊と呼ばれる。年中行事のようなものになっているところもあるようだ。
福井新聞:伝統の古糊作り「糊炊き」 福井の表具店・店主作業に汗
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news3/article.php?storyid=1159
林原生物化学研究所は酵素を使って、数年寝かせないとできない古糊を二週間で作れるようにしたのだそうだ。すごいねえ。
化学的なことはわからないけど、成分的に同じでも経年変化はいくぶん違うのではないかと思うが、そのくらいは確認済みだろうな。
使ってみたい。使ってみたいが、私には使い道がない。orz




