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たまには競馬どうですか? 書評:気がつけば騎手の女房

著者は吉永みち子吉永みち子 、Wikipediaによると日本初の女性競馬新聞記者らしい。タイトルの「騎手」は吉永正人吉永正人 のこと。

吉永みち子はテレビのコメンテイターとしてご存知の方も多いのではないだろうか。あるときテレビのテロップで本書を知ってから古本屋で探し始めた経緯がある。

タイトルからもわかる通り、本書は吉永みち子の半生記だ。あるとき偶然に出会った競馬とともに過ぎて行く半生。

読んでみれば、刺激的なタイトルの割にはたんたんとした語り口で、プロポーズや結婚式など他人から見れば大きなポイントになりそうなイベントには触れていない。結果的に話が途中スッポ抜けているように見えてしまった。タイトルに「女房」が入るくらいなんだから、こういうイベントを避けたのはちょっとねえ。著者がおノロケを書きたがっているとは誰も思わないだろうから書きようがあったのではないかと思うのだが。

「競馬」と聞いてどんなものを想像するだろうか。鉛筆ナメナメ、競馬新聞を片手にしたオヤジ達の悲鳴と怒号が飛び交うギャンブル、そんな感じだろうか。あるいは昨今のイメージ戦略が功を奏していてもっとオシャレな感じだろうか。

意外なことに、私は本書を読んで競馬に行きたくなったし、実際に行った。

浦和競馬

浦和競馬場浦和競馬場 は自転車で30分くらいのところにあるので、写真を撮りに行った。当然、馬券も買ったけど全敗。つくづく私はギャンブルが下手だと思う。浦和競馬はどちらかと言うと「鉛筆ナメナメ、競馬新聞を片手にしたオヤジ達の悲鳴と怒号が飛び交うギャンブル」だったことは付け加えておきたい。レース開始直前の馬券売り場に響いた「早くしろっ、ババァ!」という罵声は今でも忘れられない。

競馬の魅力とは何だろう。馬、勝負の世界、ギャンブル・・・。どれが一番なのかは人それぞれだろうが、誰にとっても本書はいま抱いている競馬の印象を改めるきっかけになると思う。

私はいままで、パドックで馬を見るときは馬の気合の入り方だとか毛並みの色つやを見ていたが、馬を引いている調教師(?)や騎乗する騎手の表情を見るようになった。出走直前には、馬券の番号ではなくスタート地点で職員がやっている作業を見るようになった。

本書では決して競馬を美化しようとはしていない。飾らず、卑下もせず、中立を保とうともしない。著者にとっての競馬をただありのままを描こうとしているように思えた。そんな潔さが私は好きである。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. アクト
    2009年12月29日 火曜日 08時51分

    気が付けば、「髪結いの亭主」ではなく、ただの「髪結い」になってた。(笑)

    良いお年を!

  2. 管理人
    2009年12月30日 水曜日 01時22分

    アクトさん

    >「髪結い」になってた

    けど、髪結いという職業はアクトさんににあってますよ。

  3. オダギリケンヂ
    2009年12月30日 水曜日 15時00分

    今度そちらに行く機会がありましたら、一緒に競馬しに行きましょう♪

  4. 管理人
    2009年12月30日 水曜日 21時17分

    オダギリケンヂさん

    いいですねえ、いろいろ教えてください。浦和競馬は小さかったけど、それだけ近くで見れました。

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