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組み合わせの妙 書評:男のポケット

もしあなたが男性なら、聞きたいことがあります。ポケットには何が入っていますか?

財布、ボールペン、ハンカチ・・・、いまなら携帯電話も多いでしょうね。ま、いろいろある。本書の扉の次にある添え書きの最後にはこうある。

(男のポケット より)

男のポケットにはまだほかに、冗談や雑学や世間話もはいってる。

なんとまあカッコイイ表現だろう、と思う。一方でふと思う。私は冗談や雑学や世間話がはいっているポケットを持っているだろうか、と。

冗談はいくらかある。雑学はあまりないな。世間話は皆無だ。

世の中にはどうでもいいことを興味深く描ける人がいて、その人にかかると目の前を通りすぎていく些細なことがパッとスポットライトを浴びたように浮き上がる。私からすると丸谷もそのうちの一人だ。私なんかはどちらかというとその逆だと思っているので、こういう才能はホントうらやましい。

雑学は日々の生活を楽しくしてくれるものでることは間違いない。ただ、知っているだけでは自分の生活にしか効果がないとも思う。雑学で他の人を楽しませるにはもっと別の能力が必要だろう。

TPOTPO という言葉に代表されるようなものが、雑学にもある。たくさん知っているかどうか、披露するタイミングが重要であることは基本である。でもこれだけじゃない。

以前どう使ったかどうか、ということを蓄積したデータベースのような管理能力も必要だ。決まったタイミングで毎回同じ雑学が出るようになると、ただの年寄りだよね。

あとは組み合わせ。いくつかの雑学を組み合わせると、新たなアイデアが生まれる。この組み合わせの妙を出せる人が少ないのではないだろうか。

本書の、冗談と雑学と世間話が「詰まっている」というよりは「ほどよく混じり合っている」文章は読んでいて落ち着きと声が出るところまではいかない笑いがある。だいたい一話が2頁くらいが101編収録されている。そのオチがうまいんだな。雑学と冗談と世間話を組み合わせて何かが生まれている。

評価が星3つなのは、たぶん本書に何かが足りないのではなくて、私に何かが足りないのだと思う。それが冗談、雑学、世間話のどれなのかがわかんない。

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