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古本屋をやってみたくなる 書評:ぼくはオンライン古本屋のおやじさん

うーん、ますます古本屋に憧れるようになってしまった。もちろん、それを生業としている人にとっては「何、なまぬるいこと言ってんだ」と言われるのは十分わかっているつもりだが。ある意味失礼だよね、こういうのって。

装丁は久住昌之久住昌之 、気軽に読める雰囲気が存分に表現されている。美しくはないが、上手だなと思う。もし本書を手に取る機会があったら、ぜひジャケットを取って表紙を見ていただきたい。たぶん杉並北尾堂(著者が運営しているオンライン古本屋)の在庫の本だと思うが、本が詰まった書棚の写真が使われている。本の背がズラー。この古本屋で扱っている本がどういう種類のものなのかが一目瞭然だ。こないだ展示を見に行った寺山修司寺山修司 の本も結構あるな。複数ある本は売れる本ってことだろう。ぶっちゃけた話、私が惹かれる本がいっぱいある。

しかし、この北尾トロという人物は不思議な人だなあと思う。なんかこう、イヤミがなくて、読みやすくて、惹き付ける文章だな、と思う。ジャケットではネコを抱えて古本がいっぱいの部屋にいる。これだけの本をどうしようか、売るか、オンラインで古本屋やろう!そういう、勢いでやってしまえるのがなんかうらやましい。しょせん私は独立などできない小心者なんだろうな、とも思う。その反面、片手間でもやってみようか、という気にさせられる本だ。

だって、こんなことが書いてある。

(ぼくはオンライン古本屋のおやじさん より)

やる気さえあれば、週末をうまく利用することで、会社員でも十分にやれる副業だと思う。ぼくはたまたまフリーランスの職業だからメリハリなく古本屋に時間を割いているだけのことなのだ。

本書には、開業にいたったいきさつから日々の運営状況、実際の収支などが掲載されていて、これから古本屋をやりたいと思っている人にはかなり参考になると思う。笑えるというほどおもしろおかしくではないが、十分楽しめるように書いてある。

私は仕事でオンラインショップの運営なども手伝っている。世の中には様々なオンラインショップがあるが、どれにも共通して言えると思っていることを、運営者の立場から表現したイイ喩えがあるので紹介したい。

(ぼくはオンライン古本屋のおやじさん より)

ネットビジネスは釣りに似ている(中略)オンライン古本屋も同じことだ。開業したといっても、それはネットの海に小舟でこぎだしたようなもの。魚は確実に泳いでいるのだけど、どこにいるかはわからない。(中略)でも、どこに魚がいるかを見極めて的確なエサをつけて目の前にたらせば、ちゃんと釣れるのである。ガブリと食いつくのである。(中略)作戦を変えながら、海中にいるはずの本好きたちとの距離をせばめていく。それがうまくいったときは本当にうれしいもんだ。

以前「インターネットで古本屋さんやろうよ!」という本も読んだが、これはこれで参考になった。そちらは背取り背取り のルートまで載せていて、実用書という感じが強かったが、こちらはもっとオンライン古本屋の日常にスポットを当てている。後半の日記はなんとも言えないおもしろさだ。

古本屋をやってみたい方、いや、それだけでなく、オンラインショップを運営してる方、したい方、みんなまとめて必読!

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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