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いろんな本が読みたくなる 書評:ポケットの本 机の本

三連休はすっかりブログをさぼってしまった。

本書は丸谷才一丸谷才一 が選んだ読書や本にまつわる随筆・書評傑作選だ。日本のものも海外のものもある。丸谷は自らを「本は好きだが読書訓はイヤという男」と評し、自由で気楽に読めるものを選りすぐっている。

実際、気楽に読めるし楽しい。よくまあこれだけの量の作品の所在を把握しているものだと感心もした(本書に掲載しているものの10倍くらいは知ってないと選りすぐることはできないと思う)。

内容はいろんな人がいろんなことについて書いているのでそれぞれに関連性はないのだが、読み終えてみると「もっともっと、いろんな本を読みたい」と思わせる。まあ、物事はなんでも一歩踏み込んでその奥深さを知ると「もっと、もっと」となるのだろうが。

数ある話の中から一つ。「新著を閑却するはホントウの読書家に非ず」という内田魯庵内田魯庵 の随筆がある。かなり大雑把に言うと「新刊に手を出さず、その本の評価が定まってから読むのは読書家とは言えない。名著かどうかは自分で判断するしかないから、評価が定まるまで待つ必要はない。」ということだ。

私は古本が好きなので自然新刊を買うことはほとんどないのだが、どこかに新刊を避ける気持ちがあるのかもしれないと時々思う。1,500円も払って買った新刊がハズレたことがいままで何回もあったし、古本に比べて高いお金を払って買っただけに後悔も大きかったからだ。やはりハズレを避けたいという気持ちは強い。

内田は、如何に名著であっても新鮮味を失った本は気の抜けたビールのようなもので時代と交渉が無い隠居趣味だと言う。

「時代と交渉がない」という指摘は耳が痛い。私が「本に関する本」を複数読んでみて感じることは「この業界は昔もイマも変わらない」である。ところが、よくよく考えると私はイマのことを知るためにイマの本を読んでいない。白状すると、その必要性を感じていなかった。

なぜか。一年くらい前まで自分がいくらか本に関係する仕事をしていたから、本のイマを知っているような気になっているだけかもしれないし、もしかしたら「昔もイマも変わらない」と思っていることが悪影響を及ぼして、過去の情報をもとに頭の中でイマを創作しているからかもしれない・・・。偏ってるような気がしてきた。すごーく、してきた。もっとイマの本を読まないと。

ただね、なんとなくそれだけでは済まない問題のような気がしている。「とりあえず、ビール!」でいいんですかね?

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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