古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト

一度くらいは手を付けてみないとネ 書評:趣味は読書。

世界で最も正確な性格テストというのがあるらしい。普段占いというのはやらないのだが、自分で選ぶことができるのでやってみた。私は3です。

さて、本書の著者は斎藤美奈子斎藤美奈子以前このブログでも紹介した「男性誌探訪」の著者である。黄色いジャケットが目を引くブックデザインは鈴木成一鈴木成一 デザイン室。タイトルの文字が書き文字のようだが、これがイイ。タイトルの最後の「。」も良いアクセントになっていると思う。

私は古本が好きなのでいわゆるベストセラーというものとは縁遠い。もちろん古本屋にだってベストセラーは置いてあるのだが、古本屋に並んでいるベストセラーって輝きがないような気がする。

たくさん売れただろうから当然古本屋にも多く並ぶ。同じタイトルがズラーッと並ぶ。このズラーッがどうも「つまらないから売った」と映るのだ。もちろん的外れな考えであるのは百も承知だが、そう見えてしまうのだからしかたがない。

そんな私のために、ってことはないが、世のベストセラーと縁がない人のために著者が読み、感想を聞かせてくれる。以前「男性誌探訪」を読んだときもそうだが、私は斎藤の思考の切り口が好きだ。スルドイと思う。

本書も期待を裏切らないものだったし、特に最初の「本、ないしは読書する人について」はすごくおもしろかった。ベストセラーの紹介自体は、辛口である。著者もこの仕事だからベストセラーを読んではいるが、そうでなければ読まない人ではないかと思う。

斎藤が言うには「ベストセラーとなった一冊を読んでいない人が、読んでいないのになぜか内容を知っている。」のだそうだ。中には的外れな知識だったりすることもあるのだが、当たり外れはともかくとしてなぜか知っている。

これらのハンパな知識も手伝って「読みたくない」から「読まなくてもわかる」へ、ついには「読むに値しない」となる、そんな風潮があるのではないかと指摘している。当たっているような気がする。一方、これは本に限らずなんでもそうではないだろうか。新しいこと、未体験のことに対する拒否反応全般に同様のことが言えると思う。

いかんなあ、せめて一度くらいは手を付けてみないと良さも悪さもわからないはずなのに。一方で「やってみなけりゃわからない」というのもイマイチだと思うんだよな。近頃の事件を見ていると「推して知るべし」が足りないヤツらが多いと思う。

さて、本書を読んだ私はいま、それぞれのベストセラーを読んだことがないのに内容を知っているような気になっている。私の行く先はやはり「読むに値しない」なんだろうか。うーむ。

marginalia?

古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

管理人のプロフィール

ご意見など

お名前
メールアドレス(公開されません)
ウェブサイト

トラックバックURL:

このページの先頭へ
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト
読書占い
Copyrights © 2008-2017 marginalia.jp all rights reserved.