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本は楽しく読もう! 書評:読書案内 世界文学

先日、入会している万年筆クラブのフエンテから会報が届いた。せっかく埼玉に引っ越して来たのだから、これからはイベントにも参加したいなあ。

さて、私はいままで読書論みたいな本を好んで読んできた。自分でも飽きないのが不思議である。そんな中でも本書は書かれた年代がもっとも古いものであるだろう。初版は1997年であるが、著者サマセット・モームサマセット・モーム が書いたのは1940年である。

楽しく読める本を紹介するのが本書の役目であるとモームは書いている。紹介は作品別ではなく作家別というところが他と違うところかな。

紹介されている作家は、イギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学で大きく分類されている。作家別なので、作家自身の評価や作家の著作のなかでもどれがお薦めか、という書き方になっていて、加えてどれについても内容には深く触れず、どういう印象を受けたかということが書かれている。私には漠然としすぎている。

本書では著作の紹介の他、読書の仕方とか読書の楽しみだとか、そういったことにもいくらか触れている。私はこっちの方がおもしろかった。

例えば、併読する冊数。私は最近2冊を併読するようにしているが、モームは4〜5冊を併読しているようである。朝、科学書などの注意深い頭脳を必要とする読書をし、疲れたときは歴史、随筆、批評を読み、夕方は小説、寝る前はどこから読んでどこまで読んでも良いようなものを読むのだそうだ。内容ではなくて自分の都合で読みやすいものを読む、といったところか。読書続けるコツだろうな。

本書では「飛ばし読み」も勧めているのだが、興味深いのはモーム自身がおもしろいと紹介している作品においてさえも部分的な飛ばし読みを勧めている場合があるということだ。「あの本はすっごくイイよ、けど8章はつまんないから読み飛ばしていいよ。」ラーメンなら、「あそこのラーメンおいしいから食べてみなよ。けど、チャーシューはやめとけ。」って感じか。

これについてはモーム自身も本書の中で触れている。ただし、モームが飛ばし読みを勧める理由は「飛ばした方が楽しく読めるから」である。楽しく読めなければ結局その本を読まなかったのと一緒だと言う。近頃のビジネス本で飛ばし読みを勧めるのは「時間のムダ」という視点が多いように思う。もちろん楽しく読めなければ時間のムダと言えるが、モームの言い分はそれとは違う。

「楽しいから続けられるし、続けるために楽しくする方法を考える。」これがモームの読書論と言えそうだ。・・・ということで、本書は作家の紹介はそこそこにして読書論だけ読んでみてはいかがでしょうか。それなら「★★★★」だな。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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