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読者を子供扱いしない語り口がイイ 書評:うさぎのくれたバレエシューズ

本書は絵本である。絵本はいろいろ読んでる、というか読まされているのだがすべてブログで紹介できるわけもないので、今後は「★★★★」の絵本だけ(しかも気が向いたら)紹介しようと思う・・・、というような気にさせるほど気に入った絵本が「うさぎのくれたバレエシューズ」である。

本書は娘が図書館から借りてきたのだが、毎晩のように読めとせがむくらい好きなようだ。何回も読まされた私も大好きになった。これは良い。

・・・5年もバレエを習っているのに、なかなか踊りが上手にならなくて困っていた女の子。いつも「おどりが上手になりますように」と月や星にお願いしていた。

ある日、山のくつやからバレエシューズが届く。そのバレエシューズを履いてみると不思議にも誰かに呼ばれているような気がして、女の子は山にでかけていく。いつしか桜の木の下にあるくつやにたどり着く。

店主のうさぎはさくらの木の汁を使ってピンク色のバレエシューズを作っていた。女の子は忙しい店主の手伝いをして、急ぎの仕事である30足のバレエシューズを作り上げる。受け取りにきたのはうさぎのバレエ団。新しいバレエシューズで踊りはじめたウサギたちに混じって女の子も踊り始めるが・・・

私は本書の「読者を子供扱いしない語り口」がとても気に入っている。もちろん子供向けの絵本ではあるので、言葉遣いは子供向けである。しかし読者を子供扱いするのとはまた別の話だ。

読者を子供扱いする絵本のいかに多いことか。

ちょっと表現が難しいのだけれど、近頃似た感想を持ったのが「ネーミングで、とりかえしのつかない一歩を踏み出さないために。」という記事だ。おかしな名前を見るたびに「人にではなくて、子供に名前をつけてるな。」と思うのだ。この違いわかってもらえるかな。

子供を子供扱いしない絵本とそうでない絵本の違いを、私はまだ明確に表現できない。けれど、それは確実に存在すると思うし、本書は前者のうちの一冊であると思う。

著者は安房直子安房直子 、すでに故人であるが著作集も出ているようなので読んでみたい。絵は南塚直子、こちらも話の世界を丁寧に描き出している。

・・・不思議なバレエシューズをもらって、それを履いて踊った女の子は不思議な感覚に陥る。そうして踊り続けて、気がつくと回りには誰もいなくなっていた。こわくなった女の子は走って家に帰る。「おかあさん、ただいま!おかあさん、わたし、ちょっとおどってみるから、みてちょうだい」・・・

女の子とがどれだけ踊りが上手になったのかはわからない。しかし、女の子が成長していく様が行間によく表現されていると思う。絵も美しい。最後の3シーンが特に好きだ。

絵本を図書館に返したら買いに・・・、と思ったのだが家内に頼んで買ってきてもらいました。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 五月
    2009年05月13日 水曜日 00時21分

    図書館にあるようなので、今度借りてみます!

    最近は、茂市久美子さんと村山早紀さんを片っ端から借りてます。
    茂市さんのは絵本からあるので、娘さんにお薦め。
    村山さんは小学校以上かな、私と同い年のようです。

  2. 管理人
    2009年05月13日 水曜日 20時45分

    五月さん

    >図書館にあるようなので、今度借りてみます!

    ぜひぜひ。mixiあたりで感想をお聞かせください。

    > 茂市久美子

    いま、amazonでザラッと見た感じではこの人はいままで読んだことがないと思う。今度見てみますね。先日見に行った図書館では作家別で分けてあるので探しやすくていいです。

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