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肝心なところを削りすぎ 書評:世界ハッカー犯罪白書

娘が風邪をこじらせて病院で点滴+吸入、いま帰って来た。入院にならなくて一安心。

さて、本書はコンピューター犯罪の実話をまとめたものだ。「はじめに」から引用する。

(世界ハッカー犯罪白書 より)

本書に収録した事例は、実際にあった事件をありのままに書きとめたものであるが、法的理由(中略)や道徳的見地(中略)から、人名、地名、状況などにいくつか修正を加えている。さらに、不正行為の手口にはあえて触れていない。また触れたとしても支障のない範囲に限っている。しかし、これらの事件につきまとう特徴的な性格には踏み込んだつもりである。

この通りの本だった。世界中からコンピューター犯罪を集めて合計30話。修正があるせいだろう、読みやすかったし、確かに手口はよくわからないままだった。ちなみに原題は「CYBER THRILLERS」である。犯罪白書ではないんですね。

登場人物の物言いが妙にシャレているというか、皮肉っぽいというか、フランス人らしい(知らんけど)のだが、ここらへんもありのまま・・・、ってことはないとは思うし、多少の脚色はかまわないと思うのだが、多少なのだと信じるにはあまりに小説風だ。結局、特徴的な性格以外はどれも事実とは思えない。ま、早い話が実話をもとにした小説である。

サイバーサイバー 空間での犯罪だって、犯罪の最終的な目的は金や情報収集であることには変わりない。人間だもの。ハードウェアの中にあるメモリや、自分のキーボードで足りなくなったキートップが欲しい訳ではないのだ。つまり、他と違う特徴はその手口にある。残念なことに、本書ではそれを削り過ぎているように思う。

手口以外の脚色度合いを考えると、もっと手口について描写しても害はないと思うのだが、脚色がハナにつく割には手口は全然わからん、というなんとも不満の残る読後感だった。

むかーし「ウォー・ゲーム (映画)ウォー・ゲーム (映画) 」を観たときに、私はコンピューターの世界にすごく魅かれたことを覚えている。一見普通に見える高校生がコンピューターを自在に操る様は、なんとも言えない魅力があった。

目の前のボタンを押して、それが電気信号に変換され、ケーブルを伝って遠く離れたコンピューターに接続する。記憶装置が動きだし、データがものすごい勢いで画面を流れ、プログラムが動き出す。屋外では電話の受話器みたいなの(音響カプラ音響カプラ ってヤツです)を使って電話越しにコンピューターを操作する。「ID」「パスワード」って響きや、CUICUI のカーソルの点滅がまたカッコ良くてねー。こういう魅力が本書には足りないと思う。そんなの、オレだけか。

あー、ウォー・ゲーム観たくなってきた。ということで以下、トレイラー。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. アクトヘアースタジオ
    2009年05月09日 土曜日 07時52分

    娘さん、お大事に~!

  2. 管理人
    2009年05月09日 土曜日 20時05分

    アクトヘアースタジオさん

    ありがとうございます。また熱が上がり始めました。orz

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