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こういうオチに飢えている 書評:猫の事件 36のショートショート

今日は初めてタブレットタブレット というものを使った。これはおもしろい。

さて、本書の帯の文句がなかなか良い。

所詮、人生なんて馬鹿笑い、黒い笑い、泣き笑い

装丁は和田誠和田誠 。時代を感じさせる。いまでは図鑑以外はあまりお目にかからないビニールカバーで、表紙にはレザック66という私はあまり好きではない紙を使っている。当時はコレが流行だったのかな、と思うがいまとなっては古くて、どことなく週刊誌っぽい。ただ、内容には非常によく合っていると思う。

著者は阿刀田高阿刀田高ショートショートショートショート星新一星新一 の死後は第一人者的な存在だそうだ。ショートショートについてはWikipediaのそれを見ていただくとして、一話一話は本当に短い、そして、ちゃんとまとまっている。このまとまり具合はしっかりとしたオチオチ のおかげである。オチって大事なんだなと思った。

「んな、アホな。」

関西人でもないのに、ついそんな一言が出てくるオチは秀逸だ。決して爆笑するようなタイプの笑いではないが、ちょっと知的で、ちょっと俗っぽい笑いを誘うのだ。

ミステリーにはたまにあるが、事前に結末の予想がつくことがある。ところが、本書ではオチの直前までオチがわからない。半分も読めばなんとなく傾向が掴めたような気になるので予想しはじめる。

「こうかな・・・?」
「違った・・・、んな、アホな。」

この繰り返しである。よい意味で裏切られるし、よくまあ毎回こんなオチを思いつくなあと感心する。加えて、オチが解った後にそれまでの話が生きてくる。

本書を読んでみて感じたのはオチのことである。作れる話の長さはオチで決まるんじゃないかな。結論と比較して納得できる話の長さというのがあるのだろう。本書に出てくるオチではこれ以上話は長くできないような気もする。悪く言えばそれだけのカルーイ話だ。

でもね、私は近頃こういうオチに飢えているのは間違いない。

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