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私にはこういう視点がいままでになかった 書評:マイクロトレンド 世の中を動かす1%の人びと

私はこの本は初版は2008年4月25日、つい最近である。めずらしく新刊で読んでみたいと思った本だった。NHK出版のウェブサイトで知ったのだが、意外とNHK出版の本は魅力的なタイトルが多いのに驚いた。

本書を読んでみてよーくわかった、私にはこういう視点がいままでになかった。マスの調査結果からミクロを想像していく、個人個人の生活を想像していく、そういう視点だ。

「いったいどういう人が対象になるだろう」と考えて、それなりに思い浮かぶものはある。でも、その状態で思い浮かぶものはかなり抽象的だ。相手が抽象的だと、自然、結論も抽象的になる。抽象的な答えはもちろんハズレが少ない。だからそれで正解だと思いがちだ。もちろんハズレではない可能性は十分ある。けれども、もう一つ決定力に欠けるのは、やはり抽象的だからだろう。私は自分の掘り下げ具合がいかに浅いかを知った。

マスあるいはマクロから、ミクロを想像できるか。それが本書の目指すところである。

本書では小さなトレンドを生む可能性のある集団として米国人口の1%(300万人)を一つの目安にしている。そして41のトレンド、つまり、41の300万人の集団を取り上げて解説している。例えば第一部では「男女比に嘆く未婚女性」「クーガー」「社内カップル」「通い婚カップル」「ネット婚カップル」「ユニセクシャル」だ。それぞれが300万人程度存在するということだ。

少し残念なのが、こうした集団の具体的な行動が日本人の私にとっては想像しにくいということだ。社会のシステムがわからないので、一人一人のつながり具合が実感として湧いてこない。監修者による、日本の状況の解説も各章ごとに1〜2頁あるが、こちらは監修者の考えであって著者のものとは少し違うように思うし、ミクロの状態を想像できるほど具体的ではないので、やっぱり日本国内についてはわからない。

また、海外の書籍一般に感じるのだが、比喩が多いように思える。一つの事柄の比喩が最低二つは並ぶ。こういうのって国民性なのかな。

いずれは日本にも本書にあるようなトレンドが発生するかもしれない。実際、すでにそうなりつつあることもいくらか掲載されている。もしかしたら訪れるかもしれない日本の数年先を覗いてみたい、そんな向きにオススメする一冊だ。

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