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女性が読めば違う・・・、ようです 書評:ピンクのチョコレート

先日喫茶店で本を読んでいて、ふと気がつくと向いの席に座っている若者が本を読んでいた。「人間失格」だった。

林真理子林真理子 は本書で2冊目。浮気、不倫、ナンパ、お妾、運命の人などなど、都会の大人の恋愛とでも言うべきなのだろう、そんな恋愛の話を集めてある。小説の描写は正直言うと上手だと思う。結構ネチネチした内容でもサラッとしていて、欲望とかそういうのがストレートに出過ぎない。やはりこういうところも都会的と言うべきか。

ところが、読んでいると「誰がこういう小説を読み、どう楽しむのか」という疑問がフツフツと湧いてくる。もちろん楽しむというのは、笑うとかそういう意味ではなくて、考えたり感動したり、ということである。

普段はこんなこと考えたりしないのだけれど。

本書のような恋愛に「憧れる」というのは正直考えにくい。ぶっちゃけた話、男なら不倫とかお妾などに憧れるということがあるかと思うが、本書は女性の立場で描いてあるし、ハッピーエンドでもない。

「共感する」だろうか。13話収録されているので、なかには自分に重なる人もいるかもしれない。しかしなあ、こういう一般的な道徳観を逸脱した内容に共感したところで「この本を読んでよかった」なんてことあるんだろうか。

どちらかというと「もうそうなっちゃたんだからさ、しょうがないよ」的な内容なので、ミステリーを読むときのように「スリルを味わう」という感じでもない。

本を読んで楽しむのは人それぞれだし他人がとやかく言うべきことではないのだが、それにしても本書を読んで「読んでよかったな」と思う人を想像できないのだ。

登場人物も状況もストーリーの展開もみな違うのに、根底に流れるものが同じに思える。それがサラッとしているネチネチなので、読後は疲れてしまった。それとも女性が読めば違うのだろうか・・・、と思ってアマゾンの書評を見たら、どうも共感のようである。

やはり「男性と女性は感じ方が違うんだな」と、ごくごくあたりまえのことを感じた本であった。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 五月
    2008年12月30日 火曜日 01時22分

    いやー、林真理子さん苦手であります。
    男性で言えば、渡辺淳一と同じくらい苦手です。
    俗物め!てな感じで…。好きな人、すいません…。
    ドロドロしてるんだよねー、理解不能であります。
    でも、人気あるんだよねぇ…。

  2. 管理人
    2008年12月31日 水曜日 01時09分

    五月さん

    >いやー、林真理子さん苦手であります。

    あー、なんか五月さんが苦手なのわかるような気がする。林真理子の作品に対する共感って、一つの話の中でもごくごく限られた範囲でしかないように思います。ただその一点が非常に強い共感を呼ぶ。それは、同じ圧力なら面積が小さい方が単位面積あたりの圧力が高まるのと同じ原理なのではないかと。

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