先日15年以上もつきあいのある友人と二年ぶりに再会、すっごく楽しく話をした。が、バスがなくなっていて歩いて帰るハメになった。土曜日は運行本数がすごく少なくなるんですね。私はしばらくそれに気づかず、バスのこないバス停に突っ立っていた。
さて、書き下ろしである本書の著者はマイクロソフト株式会社
の日本法人の元社長成毛眞
である。成毛は家のあちこちに本を置き、ちょっとした時間が空けば近くにある本を読むのだそうだ。ちょっとした時間と言っても30分とかではなくCMの時間くらいでも本を読み始めるようである。
自然、あちこちに置いてある本を並行して読むことになる。書名の「10冊」はあくまで目安で別に何冊でもいいようだ。ポイントは「一日に10冊程度の様々な本に目を通すこと」である。そして「複数の本から得た情報を組み合わせて新たな発想を得る」ということだ。
本書は最初から最後まで刺激的な文章がつづく。「たとえば「趣味は読書。最近読んだ本はハリポタ、セカチュー」と言う人は、救いようのない低俗な人である。」「本を読まない人間はサルである」等々。ま、どこを捲っても本を読ませる、買わせるためにわざと激しく書いているように思えたし、こうも激しく書かなきゃ本を買ってもらえないのだろうかと寂しくもなった。
そういう部分を差し引いたら「本を読んで、人生を豊かにしよう」という本である。むしろ、私には読書は単なる付属でこちらの人生論の方が著者の意図であるように思えた。
正直言うと、私は本書のような書き方は好きではないが内容には大いに賛同できる。いや、もっと言うと本書にあるように振る舞いたかったし、そうできたら違った人生だっただろう。著者には失礼な言い方となるかもしれないが「常識」が邪魔をしたと思う。
私は今年で37歳である。いまさら生涯賃金の水準をあげることはムリだと思うし諦めている。そいういう意味では人生を間違えた。いまは、せめて同じ水準内で高い賃金をもらえる人間になりたいと思っている。そのために、読書やそれに付随する一人の時間を大切にしたいと考えている。
同じことを書くが、私は本書のような書き方は好きではない。けれど「複数の本を並行して読む」「ジャンルのまったく異なる本を読む」というのはマネしてみようかと思っている。ただし新刊本を買えるほど余裕もないので古本でね。
私は本を読み始めるようになって、かれこれ一年半くらいになる。そのあいだ、本書にあるのとは正反対の読み方をしてきた。古本を中心に安い本を漁り、一冊を続けて読むし、つまらないと思っても一応は最後まで読むことにしている。読書が影響したかどうかはともかく成毛が社長になった年齢を過ぎてもヒラのままである私でさえ、本を読むようになって良かったと感じている。
みんな、本、読もうよ。
この本について
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