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プログラマという職業における「現役続行」の意味 書評:プログラマー現役続行

畳の上で寝転んで本を読んでいたら、娘が隣で寝転んで絵本を開いた。足まで組んでいる。どうも私のマネをしているようだ。なぜ足を組むところまでマネをするのか不思議でしようがない。

さて、私も一応プログラムを生業としている。けど、ウェブ系だし、PHPだし、とても公に「私はプログラマです!」と言える気分ではない。自分ではPHPだってプログラム言語だと思っているがこの言いにくさはなんとも言えないものがある。

それはさておき、私も以前から気になっている格言というか、なんというか、そんなのがある。

「プログラマ35歳定年説」

である。詳しくはWikipediaの「プログラマ定年説」を読んでほしい。

私はすでに35歳を過ぎているし35歳を過ぎてやれなくなるほど高度な技術を要求される職場にいるわけでもないので、なんとかやって行けるような気がしている。ただし、これからも様々なことを吸収していくことが前提であるとも思う。まことに勝手ながら、そんな私にこれからの道筋というか励ましの一言というか、そんなものをいただきたくて、本書を開いたのである。

けどねー、これはちょっとなあ。言いたいことはわかるし間違っているとは思わないが、悪い意味で正論にしか思えなかった。

仮にコンピューターコンピューター が世に出てすぐからプログラマという職業があったとして、それはまだ70年程度の歴史しかない。その中にあって30年近く現役でいる経験は貴重なものだと思う。いまプログラマという職業の人で自分のまわりに「コード書いて30年」なんて経験者がいる人はごくごく少数だろう、私はそんな人達と言葉を交わしたことすらないのだ。著者には自身の希少性をもっともっと大切にして後進に何かしらの方向性を示して欲しかった。

貴重な経験から出て来たものが結局「論理的思考を忘れるな」「読みやすいコードを書け」「早起きして朝型になれ」「コミュニケーション力をつけろ」「英語力が必要」ではただのビジネス書だし、プログラマ以外にも当てはまるだろう。プログラムはパソコンを動かす文章だが、企画書は人を動かす文章だ。

職業人として様々な経験を通して得られたことを煮詰めていけば、ごくごく基本的なものになっていくのはわかるし、それが長く続けるために必要なことだということも理解出来るし、賛成も出来る。しかし、それをそのまま書いた結果「現役続行」とはむしろ距離が離れてしまったように思える。

私は本書を読んで、いまのプログラマという職業における「現役続行」の意味は字面とはもっと違うものではないかと感じた。歴史の短い職業独特の感覚だろうなあ。

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