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やっぱり装丁って大切。手に取ってもらえないと困るでしょ。 書評:古本めぐりはやめられない

風邪で寝込んでいました。我が家ではついに全員が風邪をひいてしまいましたが、おかげでバカを返上できそうです。

さて、著者は自らの古本好きを一種の病と考えている。ほとんど毎日のように古本屋に行く。家を出て古本屋に行くときは「修行に行ってくる」と言い残して出て行くのだそうだ。うらやましい(えっ?)

古本好きになったいきさつから、いままでに見つけたお気に入りの本、古本にまつわるエピソードなどが一通り詰まったオーソドックスな一冊である。

グラシン紙で本を包んでみたり、買った本に挟んであった時代物の一品、検印、古本選びの著者なりのコツなど、ところどころにノウハウや古本の内容以外の楽しみにも触れている。私のように、古本の魅力に取り憑かれて間もない向きには読みやすくていいと思う。

先日値段のシールをはがすときにしくじった私は、本書の教えに従ってシールはがしを買ってみようかと思っている。この値段の「シールはがし作業」はしくじるとホント泣きたくなる。

実を言うと本書の第一印象は「この本売れないだろうな・・・」だった。読んでみれば内容は(相手を選ぶが)おもしろい。高垣秀雄イラストも内容の雰囲気を良く表現している。

ところが書名がポップ体である。多分に偏見もあるのだろうがポップ体は素人臭いし(というかプロが使っているのは見たことがない)、意外と想像力をかき立てない書体であるようにも思う。素人っぽく見せたり、部分的に使う分には許せるが、書名はかなりイメージダウンだ。用紙は凹凸があってそれだけで手触り感はいいのだが、影ができるので全体的に少し暗くなる。

本書は1998年初版発行だが、時代を考えてもとにかく地味だ。もっと商売っけを出しても良かったのではないかと思う。

いまさら装丁の重要性をあーだこーだ言うつもりもないのだが、近頃の本の装丁がいかに洗練されているかを改めて感じた次第である。やっぱり装丁って大切。手に取ってもらえないと困るでしょ。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 黒猫屋
    2008年09月23日 火曜日 05時55分

    職業柄装丁を見て「売れそう、売れなそう」と判断するのは私も一緒ですが、「ポップ体は素人臭い」というのは言われてみて今初めて気がつきました。
    今まで漠然とイメージとして持っていたものの理由が見つかって、とてもすっきりした気持ちです。
    って、この本のレビューとは関係ないですね。

  2. 管理人
    2008年09月23日 火曜日 21時42分

    黒猫屋さん

    ポップ体はポップに使うにはいいのかもしれません。素人臭さが身近さに変化するかもしれないので。ただ、以前レンタルビデオ店でバイトした経験からいくと、ポップは手書きが一番効果がありました。ワープロ(当時はワープロが主流だった)で作ったポップは効果がだいぶ落ちます。字のうまいヘタよりも重要な何かがあるんでしょうね。

  3. 高垣秀雄
    2008年10月06日 月曜日 10時26分

    こんにちは、はじめまして。

    たまたま、自分の名前で検索したら、こちらのブログで自分の名前を見かけたので、お邪魔させていただきました。

    私も、この本が初めてで最後の装丁のイラストの仕事でしたが、
    その仕上がりにがっかりしました。
    このPOP体と紙質です。
    多分、私以上に作者の方も納得いかなかったのではないかと、思っています。

    私の原画はちょっと重めで暗いからこういった本にはそのまま使えないかな~と思いましたが、そのまま使ってくれたほうがいいものができるとおもうのにな~と思いました。
    まあ、駆け出しの私はそんなことも言えず、そのまま受けましたが、
    残念でした。。

    原画を元に自分で作った装丁です。

    ちなみに私も1971年生まれ、妻一人娘一人、生まれは
    管理人さんとは逆の青森生まれ、東京埼玉育ちです。

  4. 管理人
    2008年10月06日 月曜日 20時41分

    高垣秀雄さん

    まさかご本人からコメントいただけるとは思ってもいませんでした。これもネットのなせるワザですね、うれしいです。

    原画はコレ(古本日和)ですよね。いまさら言ってもはじまりませんが、背景を多少いじるにしても基本的にはこのまま使った方が良かったと私も思います。用紙の影については、選択した人はたぶん小さな紙片の見本しか見ていないのではないかと思います、見本よりも大きなものを計画するのはそれなりに経験が必要ですし。

    お世辞を言うわけではありませんが、高垣さんのイラストは割と装丁向きだと思います。いつかまた装丁の仕事がくるといいですね。

    >私も1971年生まれ、妻一人娘一人、生まれは管理人さんとは逆の青森生まれ、東京埼玉育ちです。

    なんと境遇まで似ているとは。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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