私の知り合いにさくらももこのファンがいる。以前から「すごくおもしろい」と聞いていたので読みたいと思っていたのだが、価格が折り合わず(と言っても100円のがなかっただけだが)買うまでに至らなかった。それでも探し続けてはいた。
さて、私には本屋で本を探すときのテーマみたいなのがいくつかある。
- 好きな著者の本(奥田英朗、群ようこ、出久根達郎、村上龍など)
- 本や読書に関する本
- タイトルに「チョコレート」か「焼きそば」が入っている本
中でも「焼きそば」が入っているのはなかなか無い。
しかし、しかしである。この局面を打開する一冊が彗星のごとく現れた。タイトルは「焼きそばうえだ」、著者は「さくらももこ」、価格は100円である。3連続ストライク、ターキーだ。このうれしさ、古本好きにはたまらない。
本書はさくらももこが知り合いと「男子の会」なるものを結成しバリに焼きそば屋を開くまでのいきさつが描かれている。会のメンバーに植田という男性がいて、彼の現状に一方的に同情した他のメンバーが一方的にバリに焼きそば屋をつくり一方的に植田を店長にして彼の人生をバラ色のものにしてあげようと計画する。まっ、そんなシリアスな話ではなく、あくまでシャレである。しかしそれを本当にやってしまうところがスゴイ。
ところが。
私は他のさくらももこの作品を読んだことがないので他もこうなのかどうかはわからないが、全体的になんかこうミョーな感じがした。ところどころ笑えるとこもあるし私のツボにはまるのだが、あまりに人をコバカにした感じが強くてどうもなじめなかった。
年間ベストセラーの常連であるさくらももことはこういう文章で評価されたのだろうかと思ってアマゾンの書評を見ると、どうもそうではないらしい。私は数あるおもしろいさくらももこ作品の中でハズレを引いたようだ。
3連続ストライクのあとガターを出してしまった気分である。そういえば私は社員旅行(みたいなもの)のボウリング大会で栄えあるブービー賞を見事もぎとったことがある。豪華な賞品までいただいた、最高の思い出である(涙目)。
現実はキビシー!
オマケは財津一郎
にしようかと思ったけどボウリングネタで。
2008年09月12日 金曜日 23時34分
アドルフに引き続き、こちらもお貸ししますよ。
2008年09月13日 土曜日 23時11分
晋也さん
なぜ、私が望むものをそんなに持っているのでしょうか。うらやましい限りです。外見からは趣味が似ているようには見えないのですが。不思議です。
2008年09月14日 日曜日 14時39分
やきそばではないんですが、こんなのはいかがでしょう?
『小説 中華そば「江ぐち」』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4102901027.html
ストライクゾーン、外れているかなぁ?
2008年09月14日 日曜日 20時45分
黒猫屋さん
>ストライクゾーン、外れているかなぁ?
ど真ん中ではないですが「バットが思わす出てしまう」と言ったところでしょうか。こういう本が自分の読書世界を広げてくれるんですよね、たぶん。