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消えそうなアイデアを引き出す技術 書評:思考の整理学

昨日は会社で飲み会。家に着いたのは0時、やっぱりブログの更新はできませんでした。

さて、本書の初版は1983年、単行本である。いまは筑摩書房から文庫本が出ているが、それをブックオフでパラパラめくっていたらすごくおもしろそうだったので蔵書にすべく単行本をネットで探して買った。非常に程度が良く、初版本というオマケもついた。タイトルからするといかにも固そうなイメージだが文章は平易、行間もゆったりしていてとても読みやすい。

ものを考えるとはどういうことか、本書はその外山滋比古外山滋比古 流の回答である。いまから25年前の本だが、いまでも内容が参考になる向きは決して少なくないだろう。本書の言葉を借りれば、それほど外山の回答は「純化」している。四半世紀の間に外山の回答と同様のものがいくつも紹介されてきたと思う、そのためいま読むともう一つ目新しさを感じないかもしれない。

しかし、私が本書を強力にプッシュするのには訳がある。

本書には考えるにあたっての手法がいくつかあるが、なかでも折に触れて出てくるのが「意図的に忘れる」ことの意義である。思考は寝かせることによって熟成され、より純化されると言う。

けど、私の場合寝かせてる間に永眠してしまうんだよね、チーン。お星様になった我がナイスアイデアはもうどこにいったのか、どのくらいの輝きだったのかまるでわからない。

それをどうするか。いま私は一般には公開しないブログを用意してそれを記録している。この非公開ブログはある特定の目的のためにいろいろといじくってある。

「メモを取る技術」というのはビジネス書にもよくあるが、それを拾いだす方法は「パソコンに保存して目次をつくる、検索する」くらいしかお目にかかったことがない。それが悪いとは言うつもりはないのだが、検索できるアイデアってのはもともと頭に概略があることの証拠だと思う。私が欲しいのは概略すら思い出せない遠く何万光年も先にあるお星様なのだ。いくら光っていても遠くにあっては気づかない。

いま北にある星を眺めている、その3度東にわずかに光るお星様があったら、そこに望遠鏡を向けたいのだ。私はそれをブログのタグに求めている。同じタグがついていれば、あるいは何かを引き出せるかもしれない。

また、人間ってのは興味のあることには敏感だが一度興味を失うとまったく顧みないという習性がある。いつも北ばかり見ている私に「たまには南南西でも見たら?」とアドバイスをくれる機能が欲しい。私はこれをランダム表示に求めている。いままで忘れていたことを引き出せるかもしれない。

どちらも「偶然」の一つと言えると思う。実は、本書ではこの偶然についても触れている。「セレンディピティセレンディピティ 」だ。これが私が本書をプッシュする理由であり、非公開ブログの目的である。

この章にさしかかったときに思わず「おお、やるなあ。」などとまるで私の方が優れているかのようなことを思ってしまったが、私が本書でもっともオススメしたいのはこのセレンディピティにまつわる部分である。セレンディピティを中心に据え、それをもとに本書を読み進めると先に述べた「目新しさのなさ」はなくなると思う。

もっとも、私がこの考え方にたどり着いたのは尊敬する増井俊之増井俊之 の「ユビキタス時代の情報整理術(PDF)」を読んでからだ。増井はブログではなくWikiで同様のことをしている。結局私のお星様は人のおこぼれなのかもしれない。

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コメント / トラックバック

  1. 神様はその辺をウロウロしていません
    2010年01月04日 月曜日 10時21分

    【思考法】 『思考の整理学』

    というわけで新年一発目はこちら。まず考え方から心機一転しましょう!

    『思考の整理学』

       外山滋比古

       筑摩書房

      

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