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本屋の棚の魅力(だれが「本」を殺すのか)

さて、「だれが「本」を殺すのか」の第一章は「「本屋」のあの魅力は、どこへ消えたのか」である。著者の佐野は自身が感じていた本屋の魅力を次のように表現している。

(だれが「本」を殺すのか より)

新しいインクの匂いがプーンと漂う本屋の棚には、知ってはいけない秘密がぎっしりつまっているようで、子供心が妖しくときめいた。本屋は、親に隠れて、極上のお菓子をほんのちょっとだけ盗み食いできる場所だった。

私も小さい頃から本屋とか図書館が好きだった。知識や情報がつまっている感じがしたし、人がいるのに静かな空間が好きだった。もちろん本もそれなりに好きだった。小学生の頃、図書館で読んだ「織田信長」に熱中し過ぎて、気がついたら空が真っ暗で焦って学校を出たことがある。けれどインクの匂いは記憶にないな。

本屋にせよ図書館にせよ書棚を見るのがおもしろかった、いや、それはいまでもおもしろい。ゆっくりと本の背を眺めているとおもしろそうなタイトルが目につく。手に取って見る。さらに惹かれれば目次を見る。その繰り返しだ。しかし、佐野によると書棚にも特徴があるらしい。

(だれが「本」を殺すのか より)

よく「編集」された往来堂の書棚を眺めながら、本好きならここに入って、「余計」な本を何冊も衝動買いしてしまうだろうな、と思った。しかしそれこそが本屋というものである。

編集された書棚とはどういうものなのだろうか。関連する書籍が隣り合わせということだろうか。うーん、見てみたい。千駄木か、いつか行けるかな。委託配本だと書店員が自分で好きな本を仕入れて並べるということができにくいはずだから、編集された書棚というのはそうそう見れるものではないだろう。

例えば私はどういう書棚に魅力を感じるのだろうか。

ジャンル分けは必ずしもいいとは思っていない。なぜなら興味がない分野の書棚に行かなくなる。欲しい本が決まっている時にはそいういうのも便利だろうが、本の数がそれほど多くない本屋では用が済むまでの時間が極端に短くなるのではないだろうか。それでは衝動買いは増えないと思う。ブックオフで衝動買いが多いのはジャンル分けがかなりテキトーだからではないだろうか。

行くと毎回書棚に変化を感じるといいなあと思う。「おっ、こんな本あるんだ。」というのが楽しい。企画ももっと変わった切り口が欲しい。「1時間で読める本」「ワンコインで買える本」「ポケットに入る本」など、内容と無関係でもいいのではないだろうか。普段興味の範囲外で目につくことが少ない本を教えてもらえるとうれしい。

あと、安売りはやれるものならやった方がいいと思う。そういう中に一冊でも買いたい本があればまた探しに行く気になる。

つまるところ、新しい出会いだ。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 黒猫屋
    2008年04月27日 日曜日 22時44分

    昔、もう20年近く前の話ですが・・・
    仙台の今の「さくら野百貨店」があるビルの地下に「八重洲書房」という書店がありました。
    現代思想とか人文系の本が充実していて、棚差しの本を一冊手に取ると、その隣、そしてそのまた隣、とどれも面白そうに思えてくる。
    あれこそ「編集された書棚」と言うのでしょう。

    100坪程度の小さな書店だからこそできたことでもあったでしょう。
    今のK屋やJ堂なんかでは、どうしても図書館的な品揃えになってしまうし、かといってB堂とかビデオレンタル併設のTとかでは従業員がそこまでセレクトする知識も権限もないし。

    センスのある人間が中核社員として知識と経験を積んでいくには、今の書店業界の給料は少なすぎ。
    アルバイトや契約社員の情熱で保っているような、そんなギリギリの棚運営。先達の知識や経験の伝承が途切れそうなヤバイ感じで、「よく編集された棚」を作る技術は失われつつあります。

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