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行間に著者の世界がある 書評:絵本についての、僕の本

この本を買ったのは随分前、東京・神田の古書店街で買った。著者のサイン本なのでプレミアがついていた。

私は別にサイン本などに興味はなかったが、この本のジャケットにうちにもある「おやすみなさいおつきさま」の写真があって、その頃絵本に目覚めつつあった私はどうしても欲しくなってしまった。

ホテルに戻って封を切ってみると、サインがある。私はサイン本を買ったのは初めてだったが、結構いいものだな、と思った。著者は片岡義男、残念ながら私はこの人の他の著作は読んだことがない。

本はオールカラーで版面の上三分の二が絵本の写真、下三分の一が著者の、その絵本に関する想いを綴った文章だ。

なんかこう、行間に著者の世界があるような気がする文章だ。引きずり込まれてしまう。ただ、日本の教育うんぬんの話はちょっといただけない。欧米のように絵本がたくさんあるのは豊かな証拠だと思うが、日本にそれがないからと言って嘆くことも無いと思う。

絵本が好きな大人は多いと思う。すぐに読めるし、無害だし、あまり考えずに読めるが、考えようと思うと結構奥が深い、いや、深読みをしようと思えばできると言った方がいいか。

そのうちブログにも書こうと思っているが、私は子供の頃から大好きだった絵本がある。「おしゃべりなたまごやき」という絵本だ。

当時の私にはこの絵の鮮やかさが新鮮だった。この本を書店で見つけた時は驚いた。「まだ、あるんだ。なつかしい。」娘へのおみやげと称して買ってしまった。

子供の頃の思い出は人それぞれだと思うが、もし好きな絵本の思い出があったら、それを大人になったいま、もう一度買ってみてはどうだろうか。自分で読むために。

そして買ったら、ぜひ奥付を見ていただきたい。初版発行の年と、いま手元にある絵本が何刷なのかを確認して欲しい。その年月には深い感動がある。

子供の頃に感じたことを覚えていても、その印象はきっと変わっている。

「おしゃべりなたまごやき」の色鮮やかだった赤は、いまの私には少しくすんで見える。なんの根拠もないのに、歳をとった自分をその赤色に重ね合わせてしまうし、子供の頃の自分を絵本に見てしまう。

自分の小さい頃の写真を見てもあまりそんなことを感じない。それはきっと写真の視点は自分の視点ではないからだ。

いま絵本を見ている自分は、子供の頃と同じことをしてるんだよね。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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