古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト

“決断力”とセットでどうぞ 書評:集中力

新書角川oneテーマ21の棋士シリーズ三部作(と勝手に私が呼んでいる)の一つ、谷川浩司谷川浩司 の「集中力」。他は羽生善治羽生善治 の「決断力」、米長邦雄米長邦雄 の「不運のすすめ」である。

いろいろなものに「道」と呼ばれるものがある。この三部作のうち、谷川と羽生の二冊を読んでみて、天才は同じ道を歩んでいると感じた。ホントに同じことがところどころに書いてある、驚きだ。やはり道は一つの方向に向かって伸びているのだ。これが王道というものなのだろうか。

羽生が自分のことを書いているのに対し、谷川は後輩などこれからの人に対して呼びかけるように書いている。谷川はすでに40代に入り、将棋界そのもの、あるいは日本社会に目を向け始めているようだ。

せっかくなので、二人が言うことをいくつか紹介しようと思う。

谷川浩司:集中力 より

九十パーセント以上の手は、考えないで捨てる

羽生善治:決断力 より

八十手ある可能性の中から大部分を捨てる。(中略)八十個あるうちの七十七個とか七十八個は、これまでの経験からもう考える必要がないとわかる。

谷川も羽生も直感を大切にしていると書いているが、直感を信用するには常に努力をしていないととてもムリ。

谷川浩司:集中力 より

現状に満足して冒険しなくなると、勝てなくなる

羽生善治:決断力 より

現状に満足してしまうと、進歩はない。

谷川浩司:集中力 より

才能とは続けられるということ

羽生善治:決断力 より

才能とは、継続できる情熱である

この二例はどうだろうか。言っていることは同じだが、谷川の表現に少しだけ落ち着きを、羽生の表現に新鮮さを感じないだろうか。単なる言葉の違いだと言われればそれまでだが、私はこれが経験年数の差なのではないかと思っている。

人間どんなにがんぱっても経験年数というのは追いつけない。私はそれを取り返そうとしてみたこともある。けど、その結果は追いつけたのは経験ではなく、知識だけだった。経験の伴わない知識は芯が弱い。

大きな仕事で見積もりをする、綿密に一つ一つ積算して、計算の確認もして出した価格は間違いないはずだ。けれど、いま一つ自信がない。私が勤める会社には営業の大ベテランがいる。その人に見てもらって、「いいんじゃないか」と一言言われれば、それまでの不安が消え失せる。経験とは自分だけでなく、そして他人にも安心感を与えるものだ。

いつか私も安心感を提供する側になりたい。

marginalia?

古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

管理人のプロフィール

コメント / トラックバック

  1. 晋也
    2008年04月13日 日曜日 01時56分

    激しく同感。

  2. 管理人
    2008年04月13日 日曜日 09時08分

    晋也さん

    芸術には芸術なりの道があるよね。勝ち負けがあるわけではないので、結果をどう判断するかは勝負事よりもシビアな気がする。

ご意見など

お名前
メールアドレス(公開されません)
ウェブサイト

トラックバックURL:

このページの先頭へ
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト
読書占い
Copyrights © 2008-2017 marginalia.jp all rights reserved.