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「ホントの話なの?」と疑いたくもなるがホントです 書評:犬に本を読んであげたことある?

「犬に本を読んであげたことある?」と聞かれて聞き間違いじゃないかと疑わない人はまずいないだろうと思う。私は書店で本書のタイトルを見たときに、見直してしまった。誤植誤植 かと思ったのだ。

誤植ではありません。アメリカで行われている「子供が犬に本を読み聞かせることによって学習効果を高めるプログラム」を紹介しているのだ。このプログラムは「R.E.A.D.」と呼ばれ「Reading Education Assistance Dogs(読書介助犬)」の略である。

「ホントの話なの?」と疑いたくもなるが、どうやらホントのようである。そして、本書を読めば確かに効果がありそうな気がする。

考えてみると、人は犬や猫などの小動物によく話しかける。相手に通じるとは思っていなくても話しかける。犬に本を読み聞かせるのだって同じだ。ぶっちゃけた話、私の娘だって1歳になる前は似たようなものだと思う。本を読んで聞かせたって内容が分かっている訳ではあるまい。しかし読んであげている私がそこに意義を見いだしていたのだろう。

犬や猫は飼い主の言っていることをどう感じているのだろうか。犬や猫と会話ができたらどんなに楽しいだろうと思うこともあるが、たぶん間違いだよね。会話ができると些細なことでケンカしそうな気がするので、せめて表情から何かを感じ取れないものだろうか。

そう言えば、昔友人が自分の犬にマユゲをマジックで描いたことがあった。「眉は口ほどにモノを言う」と人間相手では思うのだが、犬は無理だった。ただ情けなく、哀愁と爆笑を誘うのみ。動かない眉は何の役にもたたないのだ。

最近の甲子園球児に代表される、眉毛の手入れに腐心している人々に申し上げたい。犬による実験結果を考えると、眉を描く時は動かせる範囲に描かないと眉の役を果たさない。上にずれたり下にずれては表情が死ぬ。優勝して皆がマウンドに集うとき、眉だけ微動だにしないのはマズイと思うので。

さて、残念なことは本書の書き方である。とにかく会話文が多い。いくら綿密に取材をしたってR.E.A.Dの発案者の友人の孫(当時10歳にもならない子供)が学校でどういう様子だったかなど、会話を使って克明に描ける訳がないと思うのだが、どうだろうか。つまりは、そういう箇所は創作なのではないかと疑ってしまうのだ。子供らが感極まる場面の描写だって感動的ではあるが会話は創作ではないかと感じてしまうと、かなりシラケる。

本書は会話文の多さが裏目に出てしまい、フィクションとノンフィクションの境がハッキリしない。それを差し引いて読むことをお勧めする。ただ、差し引くと本一冊にするには薄いように思う。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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