古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト

生活のちょっとしたスパイスにイタズラをどうぞ 書評:空中ブランコ

奥田英朗奥田英朗 はやっぱり好きなので、素直に読むことにした。この前読んだ「泳いで帰れ」は私としては不完全燃焼の感が強く、少し冷めた感じで読み始めたのだが・・・。

本書は直木賞受賞作、奥田の代表作になるだろう。オール讀物オール讀物 が初出の5作品が入っている。どれも、子供みたいな精神科医伊良部一郎のところへ診察を受けに来た人たちの話だ。語りは患者である。「家日和」のときもそうだったが、最後にくるのは作家が主人公である。自分を重ねているのか、作家という仕事の現実を世に知らしめるためか、ネタがつきるのか。

さて、内容はというと「笑える」。私はこれをファーストフード店で昼食をとりながら読んでいたが、なんども「ククククク。」と声を押し殺して笑った。たぶん肩も揺れていたことだろう。そして、一話終わるごとに笑ったところまで戻って、また笑う。

精神科医伊良部一郎は傍目から見ているととても楽しい人物だが、自分がかかる医者としてはやはり遠慮したい。彼のことを登場人物は一様に「子供のようだ」と評する。本書に出てくる道路の看板にイタズラをするところなんかは、ちょっとうらやましかった。「大井一丁目」にペンキで書き込みを加え「天丼一丁目」にする、というようなことを都内の数カ所にやるのだ。伊良部一郎はこんなイタズラを「直接解決できない不満を解決するための代償行為」と称し患者の治療の一環として実行してしまう。そういったことがめぐりめぐって患者を結果的に危機から救い出してしまう。やっぱり私はこの医者にはかかりたくないな。

私もイタズライタズラ が大好きだ。振り返ってみると、最近は全然やっていない・・・、と思ったら先日やったばかりだ。元営業部長の退職祝いのバックパックに雑草を一葉飾ってみた。アールヌーボーアールヌーボー 風にしてあげたつもりだったがお気に召したかどうかは確かめる気はない。昔は友達のカバンに学校の備品の国語辞典を2冊入れてオモリにしたり、授業が始まる直前に自転車用のチェーンキーを首に掛けたり、いろいろやった。

一応、やっていいイタズラとやってはいけないイタズラというのが私なりにあって、「思わず笑ってしまう」というのがその基準だ。

イタズラはするのも楽しいが、されるのも結構楽しい。イタズラッ子はあまりイタズラされないので、私はやられると「チェッ」と思いながらも結構うれしかった。学生の頃私は学校にノートパソコンを持ち込んでいたのだが、戻ってくると皆が私のパソコンの前でニヤニヤしている。なんかやったな、と思いパソコンを動かすとお絵描きソフトで画面いっぱいにウンコの絵が描いてあった。ご丁寧に蠅まで飛んでいる。思い出したぞ、やったのはたぶんSだ。仕返ししてやるぞ、ムフフフフ。

思わず笑ってしまうイタズラは、やられた本人にも刺激になると思っている。どこまでが許されるのかはケースバイケースだが、生活のちょっとしたスパイスにはいいのではないだろうか。皆さんもぜひいろんな人にやってあげてほしい。くれぐれも笑いをとることを忘れずに。

あー、なんかイタズラしたくなってきた。私の近所にいる人はご注意ください。

marginalia?

古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

管理人のプロフィール

ご意見など

お名前
メールアドレス(公開されません)
ウェブサイト

トラックバックURL:

このページの先頭へ
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト
読書占い
Copyrights © 2008-2017 marginalia.jp all rights reserved.