古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト

女性の言葉には針のカエシがある 書評:夜のチョコレート

振り返ってみると、私は女性同士が大ゲンカをしているところを見たことがない。いままで見たケンカはせいぜい「何さ!」「フンッ!」スタスタスタ・・・。ぐらいだ。

男性のそれは現場に居合わせたことはないが、あることは知っている。中学の頃、男二人を囲んだ四、五人が校舎のウラに向かって歩いて行った。見張りと仕切り役らしいのがいて、(たぶん)ごくごく限られた範囲の外には漏れない。立会人には暗黙の守秘義務がある。

男性と女性を比べれば間違いなく男性の方がケンカっぱやいが、さすがに社会人になると手が出ることはほとんどない。だから口喧嘩になるのだが、男性のセリフと女性のセリフは質が違うように思う。

男性のセリフはあくまで自分の気持ちのはけ口だ。ガーガー言っても、一方通行である。相手の言うことは聞いていないし、相手の反応もどうでもいい。自分が一方的に言っていれば気が済むので拡声器と変わりない。

ところが女性はどうもセリフは一方通行ではないような気がする。往路があって復路もあるが、復路は行き止まり、言ってみればカエシのある針だ。カエシのある針は抜けにくいんだよね。

違っていたらゴメンナサイ・・・、と逃げ道を用意しといて、さて。女性のセリフは相手を嫌がらせることが本懐に思えるのだ。違っていたらゴメンナサイ(弱いねオレも)。自分の気持ちを吐き出すのではなく、相手を黙らせるのが目的なので、大きな声は必要ない。

私の近くに自意識過剰の女性がいて、ソイツは人を不快にさせるのが非常にうまい。ある意味尊敬するのだが、そのヤリ口が、もう、ホント頭にくる。キーッ! ヤツは口では言わないが微妙な仕草で男女を問わず人を不快にさせるのだ。自分の気持ちを吐き出すのではなく、こっちを不快にさせるのが目的なのだと思う。

本書は女性向けの雑誌に連載されたエッセイで、魅力的な女性像を指南するものだ。たまにはそういうのもの読んでみるかと買ったのだが、女性が女性をバカにする表現のすごさに驚いた次第だ。いくつか引用してみよう。ただし、前後は省いているのでその意味は考えず、あくまで字面を見て欲しい。

  • いくらおしゃれしても下着が汚れているっていう感じ。
  • 二流キャバレーのホステス嬢たちの中に、銀座の年増ホステスが迷い込んだみたい
  • (黒いドレスを着ている女性を指して)黒いパブリックトイレみたいなものね。

こんなこといわれたら黙るしか無いよな。

本書を読み終えてみて、著者が全体を通して言いたいことは理解できるし賛成もできる。「精神的に自立した知性ある女性を目指し、仕草やファッションも身の丈に応じたものにしないさいよ。」ということだ。これは男性にも言えるだろう。けれど、一本ずつ読むとヒステリックな感じもする。

本書はバブル崩壊直前に連載されている。時代背景を考えるとこのくらい激しい叫びも許されたのかもしれないが、私は著者の言葉に潜む針のカエシに背筋が寒くなった。

これからもなるべく女性とはケンカしないようにしようと思います。どうぞよろしくお願いします。

marginalia?

古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

管理人のプロフィール

コメント / トラックバック

  1. akochi
    2008年07月25日 金曜日 23時59分

    私は、女性の「言い合い」っていうのは相手を変えたくてやっているように
    感じる事があります。男性の場合は自分の感情発露、
    女性の場合は相手をコントロールしたい(手段はどうあれ)、
    みたいな。

    違っていたらごめんなさい (・・・と、私も及び腰(^^;))

  2. アクトヘアースタジオ
    2008年07月26日 土曜日 06時11分

    泣く子と女房には勝てませんって!(笑)

  3. 管理人
    2008年07月26日 土曜日 22時46分

    akochiさん

    >女性の「言い合い」っていうのは相手を変えたくてやっている

    そうそう、自分の気持ちよりも相手に対して何かをしたいということでしょう。前向きならことなら励ましと言える。その逆が・・・。

    アクトヘアースタジオさん

    特に子供の場合、悪いことしたからしかっているのに、泣かれるとこっちがくじけそうになる。小さな小さな針のカエシも抜けにくいものです。

ご意見など

お名前
メールアドレス(公開されません)
ウェブサイト

トラックバックURL:

このページの先頭へ
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト
読書占い
Copyrights © 2008-2017 marginalia.jp all rights reserved.