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理不尽な話に魅了されてしまう 書評:グリム童話のなかの怖い話

昨夜、村上龍の「最後の家族」を読んでいたら、ブログをアップロードするのを忘れてしまった。だって、おもしろいんだもん。

さて、日本でもたくさんの話が絵本になったりして親しまれているグリム童話グリム童話 であるが、1812年の発行以来改訂を重ねている。その過程で、残酷である、性的描写が子供に悪影響を与える、などといった理由で訂正されたり童話自体が削除されたりしてきたようだ。そういった話に言及したのが本書である。

グリム童話で削除された話は確かにいま私たちの時代における童話という単語が指し示すイメージと相反するものであるし、なんでこんなのが童話として扱われていたのか興味深い。

本書には引用があるので実際に触れることができるが、大人向けですらないようなものもある。そういったある意味理不尽な、残酷な話は、私の中の「恐いもの見たさ」という気持ちを浮き彫りにしたような気がする。

例えばグリム童話の研究では「子どもたちが屠殺ごっこをした話子どもたちが屠殺ごっこをした話 」というがよく引き合いに出されるのだそうだ。これは初版にのみ掲載されている、つまり、二版で削除されたということだ。短いのでぜひ読んでもらいたい。本書にも訳が掲載されている。

こういう話は身も蓋もなくて、なんらかの教訓があるようにも思えない。ただ読んだ後、他にもこんな話がグリム童話にあると思うと、なんとも言えない後ろめたさともっと読みたいという気持ちが入り乱れる。

ただ、いわゆるホラー映画のような怖さはなく、日常でスラングとして使う「怖いよね」というあたりに落ち着くところだけは童話という感じがする。ようするに描写がグロいということはない。怖いというよりは「えー、マジかよ orz」って感じ。どうもこの雰囲気が頭を極度にかき回す感じがするのだ。

頭が極度にかき回される感じ・・・、すこし怒りにも似ていて、何かを考えられる状態ではなく、血圧が一瞬あがったような感じとでも言おうか。私はいま理不尽な話に魅了されつつある。

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