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少年探偵手帳の裏側 書評:少年探偵手帳 完全復刻版

1946年から1968年まで発行された光文社の雑誌「少年」の付録として絶大な人気を誇った少年探偵手帳を復刻、というか、纏めた一冊。

少年探偵手帳については昭和の少年冒険日記というサイトに詳しいので、そちらをご覧いただきたい。

私が生まれる前に休刊してしまっているので、私はよくは知らなかったし、少年探偵団少年探偵団 という言葉くらいしか知らなかった。

私がこの雑誌の世代に生まれていたら、間違いなくハマっていたことだろう。

探偵のワザ

とにかくいろいろなワザが書いてある。「秘密インキのつくりかた」「モールス信号」「伝書鳩」・・・。この魅力がわかる人にはオススメできる。

ところが、探偵手帳だけでは一冊には足りないのか、途中から著者による「串間版探偵手帳」というものに変わる。串間版にもそれなりの魅力はあるが、趣旨がズレてくる。

タイトルを拾ってみると「蝋燭を食べる」「火を食べる」「人を眠らせる方法」など、探偵というよりは奇術師みたなものが出始める。

あげくのはてに「記憶力を増進させる方法」「醤油とソースを一目で見分ける方法」「顔につやを出す洗い方(とくに女性団員向け)」など、どこかこう寄る年波に抵抗しようとする、かつての少年探偵団の末路を暗示するかのような内容が続出する。

少年探偵手帳の裏側

本書の後半は、少年探偵手帳の歴史、著者と当時雑誌「少年」の編集部に在籍していた栗原氏の対談で構成されている。

対談では少年探偵手帳が出た理由や、付録制作の苦労などが語られる。付録制作上の各種制限など興味深い。「ネタ切れ感」にも触れられている。最後の方は直接探偵稼業には関係ないけど「基礎知識として必要」というような視点でネタを選んでいそうだ。

少年探偵手帳の裏側に触れると「夢が壊される」というほどではないが、当時憧れの的であったであろう少年探偵手帳だって「所詮商売なんだな」と、どこか複雑な気にもなる。

いずれにせよ、昨今の雑学ブームを考えれば、より実用的(?)な知識はやっぱり魅力的である、というより、笑ってしまう。

「顔につやを出す洗い方(とくに女性団員向け)」をそのまま引用する。

顔につやを出す洗い方(とくに女性団員向け)

顔につやを出すには、口をすすいだ水を手に吐き出して、それで顔を洗う。(少年探偵手帳 完全復刻版 串間版少年探偵手帳 より)

探偵もツライね。

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