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漫画の中の創作と現実を区別できるか 書評:マンガに教わる仕事学

内容そのものよりも、そもそも論のあたりでちょっと考えてしまった。

(なんで、こうしっくりこないんだろ)

論拠をどこに求めるか

例えば「徳川家康に学ぶ部下の育成手法」という講座があったとして、言うまでもないが、家康本人が教えてくれるわけではない。家康の行動を講師が独自に解釈して教えてくれるだけだ。解釈がどれくらい当たっているのかは全然わからないし、科学的根拠もない。

本書もこれと同じで、著者なりの解釈で漫画が語られるだけであって、漫画の原作者の意図と同じである保証はどこにもない。家康に真意を問う事はできないが、本書で扱うマンガの中には原作者が健在のものもたくさんある。原作者は本書を読んでどう感じるのだろう。

では、原作者の意図と同じである必要があるのだろうか。

必ずしもそうではないような気がする。漫画なり本なりを読んで何を感じるかは人それぞれだ。そこから本文とは全く無関係のヒントを得ることもあるだろう。むしろ私にはこういうことが頻繁にある人ほど仕事学上の能力が高いように思える。

学ぶ元として漫画というメディアはどうなんだろう。

実際のところはなんでも構わないと思う。漫画がダメでオカタイ本なら良いということもない。子供の落書きやオバカな雑談の中から、自分に足りないものを得ることだってある。

では、漫画から学ぶことは良いとして。

漫画の中には現実世界をうまく現しているものが沢山あると思う。だが、事実を基にしていても、作り話であるという前提は覆せない。ストーリーの行き着く先は市場原理に大きく左右される。実話だからと言って・・・(以下略)

著者はなぜ漫画を題材にしたのか

プロローグから引用しよう。

職場を舞台にしたマンガは、たとえそれが創作であっても仕事に関する等身大の経験が描かれている。これらの経験から学ばない手はないだろう。(マンガに教わる仕事学 より)

これは字面をそのまま受け止めると、全く本書を受け付けられないような気がする。ここで言う「経験」とは漫画の主人公の「ストーリー上の経験」ではないような気がする。私なりの解説を加えるとするなら、

「創作であってもなお、そこに描かれる現実から学びを得よう」

ということではないかと思う。余計分かりにくいか。

漫画だからと言って、無重力の世界のことではないし、部長が課長よりも下であることはない。漫画の中の創作と現実を区別できるようになれれば、仕事学上の能力は高まりそうな気がする。

ビジネス漫画が沢山ある。本書はその紹介みたいなものと受け止めて、興味を持った漫画が見つかったら自分で読んでみて、自分なりの学びとすれば良さそう。

以上、「マンガに教わる仕事学」を管理人が独自に解釈した感想文でした。結局、私だって同じことしてるんだよな。

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