古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト

いつミステリーが始まったのかがよくわからない 書評:ベストセラー「殺人」事件

本書は1993年に出版された「裸でご免あそばせ」を多少手直ししたものだそうだ。

タイトルも大幅に変更され、原題の「Naked Once More」とは完全に無関係なものになってしまっている。「原題が邦題と全く異なる作品はつまらない」というレンタルビデオのバイトで培った経験によると、期待薄。

ま、本に関するミステリー好きの私としては、それでも読みたかった。

・・・大ベストセラー「氷のなかに裸で」の著者キャスリーン・ダーシーが行方不明になってから7年が過ぎ、ついに死亡と認定された。大ヒット間違い無しの続編の出版が決まり、著者の選定が開始される。候補の一人、ジャクリーン・カービーはライバルを退けて続編を担当することになり、著者の失踪した街へと移り住むことになった。

作業を進めるうちに、ジャクリーンはキャスリーンの失踪に疑問を抱くようになる。彼女は本当に死んだのか。遺体が発見されないのはなぜか。なぜ彼女は殺されたのか。少しずつ事実が明らかになるにつれ、ジャクリーンにも危険がせまる・・・

と、読後は粗筋を書くことはできるのだが、読んでいると、いつミステリーが始まったのかがよくわからない。殺人事件という割には、死体もしばらく出てこないし。

ジャクリーンがかつての事件に疑問をいだくのは結構だが、その疑問が妄想の域を出ていないように見えてしまうのがちょっとね。

ストーリー上、疑問を疑問のまま扱うのは構わないと思うけど、読者にはすでに事件が起こっていると確信させてくれないと困る。事件が確かに起っていて、主人公が少しずつ真実に近づいていかないと。こっちまで「まあ、殺人事件かもしれないよね」ではストーリーに入っていけない。

最後の謎解きもそれまでの経過はあまり重要ではないので、ちょっと重みに欠ける。

レンタルビデオのバイトで培った経験は、生きていた。

marginalia?

古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

管理人のプロフィール

ご意見など

お名前
メールアドレス(公開されません)
ウェブサイト

トラックバックURL:

このページの先頭へ
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト marginalia.jp
古本市・本の買取・読書グッズの情報サイト
読書占い
Copyrights © 2008-2017 marginalia.jp all rights reserved.