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余計なところだけ大人になってる 書評:怪人二十面相

この本はよく行く喫茶店で読み始めたのだが、マスターがテーブルに置いた本を見たので話になった。マスターも小さい頃怪人二十面相怪人二十面相 を読んだそうだ。大人になってから読み返したこともあるそうで、やっぱりおもしろいとのこと。

振り返ってみると、知人と同じ本を読んでそれについて話になったということが少ないように思う。私の読む分野が偏っているのも理由の一つだろう。一方、映画は同じものを観ることがままあるので、話になることもある(最近は全然ないけど)。

以前、当時同僚の女性と映画の話になったことがあったが、話をしているうちに「管理人君はどこがおもしろいかってイチイチ聞くけど、そんなことを聞かれても困る」と言われたことがある。それ以来、私は女性にはそういうことをあまり聞かなくなった。

実は同じようなことを家内にも言われたことがある。それ以来、私はさらに女性にはそういうことを聞かなくなった。漠然とおもしろい・・・、そういうこともあるんだろうとは思うが、女性は特に多いような気がする。私にとっては女性のよくわからない一面だ。まっ、お互い様でしょうけど。

怪人二十面相はどうだろう、女性はおもしろいのだろうか。たぶんおもしろい、おもしろくない以前に読んでないよね、どうみたって男の子向けだもの。私が幼少の頃、鼻を「く」の字で描く類いのマンガを読まなかったのと同じだ。

しかしこの歳になっても、小林少年の探偵道具に惹かれてしまうあたり、まだまだ私もお子様のような気がした。万能ナイフや懐中電灯、望遠鏡、磁石、時計、手帳、鉛筆、縄梯子・・・。そして極めつけは伝書鳩だ。私は鳩はいらない、エサやるのがメンドウだ。余計なところだけ大人になっていることに気づく。

齢36で初めて読んだ怪人二十面相は、思いのほかおもしろかった。トリックはすぐにわかってしまうがそれでも読み始めるととまらない。少し昔の言葉遣いや当時の世相の描写は興味深いし、挿絵もガキっぽくなくて良い。

文章全体に当時の日本の美学らしきものが見え隠れするのも興味深い。有能だがおごらず、美しい奥様とつつましく生活をしている明智探偵は子供が目指す日本男児の典型なのだろう。奥様はなぜか美人と相場が決まっているのが面食いへの第一歩か。

子供が大人になって行く過渡期に読むといいだろうなあ。おもしろく読むうちに本に慣れ親しみそうだ。ぜひうちの子供にも読ませたいと思う。

けど、私の子供は女の子なんだよね。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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コメント / トラックバック

  1. 五月
    2008年07月16日 水曜日 00時06分

    別に女の子でも読むと思いますよ、面白ければ。
    名探偵ホームズはすげー怖かったけど。まだらのひもが。
    小学生向け名作全集に、ホームズもルパンも入ってました。
    怪人二十面相は…入ってなかったかも。

  2. 五月
    2008年07月16日 水曜日 00時07分

    ていうか、その喫茶店、黒猫屋が毎日ランチしてる店じゃないですか。遭遇してませんか?!時間が合わないかな…。

  3. 管理人
    2008年07月16日 水曜日 23時27分

    五月さん

    黒猫先輩とはずいぶん前に一度会ったことがあると思いますが、普段は夕方に行くのであまり会うことがないですね。

    >別に女の子でも読むと思いますよ、面白ければ。

    どれ、それではいつか私の娘で試してみますか(まだらの紐もネ)。おもしろいって言ってくれたら父娘の会話のネタが増えるな。あと数年もすると父娘の会話が激減しそうなので、手持ちのコマは増やしとかないと。

    >怪人二十面相は…入ってなかったかも。

    えっ、・・・そうなんですか。orz

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