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密約書をめぐる時代を超えた群像劇 書評:密約幻書

神戸在住の外国人たちの別荘が建ち並ぶ一角に、新井裕子の家があった。

明治期の建物で裕子はすでに住んでいなかったが、この家を処分しようとしていた。大金持ちのイギリス人、ジョン・ポール・ゴッティに雇われた辰巳という男が訪ねてくる。

彼は、家の中にあるはずの黒い小さな鞄を探し出し、それを譲ってほしいと言うのだ・・・。

ゴッティはポール・グリーンという従軍記者の回顧録から、新井裕子の家にあるはずの鞄に、ある密約書が隠されていると考えていた。

その鞄の持ち主の名はアカシ大佐と言う。

彼は日本政府の密命を受け、ロシア各地に散らばる反政府組織に資金をばらまいて活動を活性化させ、ロシア政府の弱体化を狙っていた。アカシ大佐はある日、若き革命家、ウラジーミル・レーニンウラジーミル・レーニン に資金提供を持ちかける。

レーニンはアカシ大佐から資金提供を受ける代わりに、ある密約を結ぶことにした・・・

話は現代から日露戦争あたりまでをめまぐるしく移り変わる。かなり壮大な話だが、破綻もなく読んでいて楽しい。

ただ、振り返って本書の最初と最後を並べてみると、話が全然違うところに来ている。クルマで道なりに走って北を目指していたら、いつのまにか東に向かっていた、って感じ。

主人公らしい主人公もいない、密約書をめぐる時代を超えた群像劇ってとこかな。

KGBとかCIAとかMI5が好きならオススメだ。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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