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キライではないが、盛り上がりに欠ける 書評:鹿の幻影(改題後:古本街の殺人)

「鹿の幻影」は、2000年に改題されて「古本街の殺人」として販売されている。ずいぶんとベタな書名に改めたもんだが、読んでみれば、妥当な気もする。

著者は紀田順一郎紀田順一郎以前読んだ「第三閲覧室」は思ったほどではなかったので今回はおもしろかったらイイナ、くらいで買ったのだが、読後感は代わり映えしなかった。

古本好きの私としてはキライではないのだが。

少年小説を集める高校教師、古本屋志望の会社員、倒産寸前のポルノ出版社社長、セドリを副業にする印刷屋、不動産会社の成金社長など、様々な人たちが本の世界に沈んでいる。

・・・神田・神保町で、とある古書店主が殺された。鈍器で殴られたようだが、顔見知りの犯行とも考えられるような不自然さがあった。犯行時刻と思われる頃、殺人現場隣の古書店には愛書家が集まっていた。

建物の構造からすると外部からの侵入は困難で、警察は愛書家連中を疑い始める。担当刑事は愛書家連中の日常に驚きながらも地道な捜査を展開し、少しずつ事件は進展する・・・

古書好きの生態描写は他と代わり映えしない。動機の核心はわずか数行で終わってしまっている。トリックは現実的だが現実的すぎて・・・。

詳細に描写すれば内容が伝わるか、というとそうでもないものだ。例えば風景画だって、見たままを正確に記録するなら写真の方が優れている。絵として生き残るなら写実性以外のところで勝負しないと勝てる訳がない。

どこもかしこもつじつまは合うけど、盛り上がりに欠ける。まあ、つじつまさえ合わない話に比べればずっといいのだが。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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