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教科書に掲載したらいいと思う 書評:橋をかける 子供時代の読書の思い出

美智子美智子 様が国際児童図書評議会(IBBY)の第26回世界大会に宛てた基調講演をまとめたものだ。美智子様は同評議会の名誉総裁でもある。また、同評議会は少し前に青森市で絵本の展示会を行った。こじんまりとしたものだったが、世界各国の絵本が展示されていてなかなかおもしろかった。

さて、本書の内容と同じものが宮内庁のウェブサイトにある。本書を買わないにしても是非読んでいただきたい。

天皇家のことになると右だ左だという話にしたがる人もいるが、そんなことを抜きにして本書はすばらしいと言える。決して理想ばかりを並べず、しかし希望を捨てない、いや、希望を抱かせるものだ。本書は同じ内容の日本語文と英文が掲載されている。この文章を国語や英語の教科書に掲載したらいいと思う。

本書は絵本に関する美智子様の思い出を中心に話が進む。戦争中に読んだ本が美智子様に与えた影響を丁寧に描いている。絵本が与えてくれる知識や感情の移ろいは自らをいろいろな意味で豊かにしてくれる、と仰っている。

私がこまこまと解説するよりも読んでもらうのが一番だ。ちょっと誤解を受けるかもしれないが、あえて言いたい。日本人なら読んで欲しい。

さて、前述したが本書の文章は宮内庁のウェブサイトで全文を読むことができる。それでもなお買ったのはジャケットのデザインに惹かれたからだ。草原を思わせる色鉛筆の線はなんとも魅力的だ。装丁は安野光雅安野光雅 。珍しく奥付には「装丁」と表記されている。

ジャケットを取って表紙を見たが、ここには特にデザイン上の工夫を感じないのだが、背文字のスミが非常に強くはっきりとしている。何か細工をしているのかもしれない。

開いてみる。版面は全体的に少し上に寄っていて私好みだ。フォントは少し昔風の印象である。漢字よりもひらがなが小さめでメリハリがあり読みやすい。大きさは14級。ただ一点、禁則処理が「ぶら下げ組みぶら下げ組み 」なのが残念だ。私は個人的にぶら下げが好きではない。

本書は裏表紙側から英文が始まっている。中央で日本語文と英文がぶつかるようになっている。本文には途中日本語の詩があるのだが、そこをどうしているのか見てみると、ローマ字で音をそのまま表現している。本文のそのあとに詩の解説があるのでここは音の響きを優先したのだろう。他にも英文の組版についていろいろ参考になりそうだ。

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古本や古本市、本の買取、読書グッズ、本棚・書棚などについて書いています。私は読書が好きだし、楽しいことだと思っています。皆さんにも読書のある生活を楽しんでもらいたいと思ってます。

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