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父性と母性、あなたの担当はどっち? 書評:お父さんのための 子どもの心のコーチング

書店で見かけて、なんとなく買ってみた本。「お父さんのための」と書いてはあるが、お母さんも可。

主張は・・・

  • 子育てには母性と父性が必要で、母性は母親、父性は父親の役目になりやすいが、逆の役割分担でも構わない。
  • 母性は子どもと一体感で接するが、父性は一歩引いて接することによって子どもの「できる」を育てることができる。
  • 親が自立していないと子どもも自立できない

と言ったところか。

私は著者の主張に概ね賛成である。父親でなおかつ父性担当の私としては本書はお母さんにも読んでもらいたいと思うと同時に、複雑な気持ちになった。

まず、お母さんに読んでもらいたいと思う理由。

本書は母性と父性の違いを丁寧に説明しているので、かならずしも「お父さんのための」というほどお父さんに向けた内容とは言えないような気がしたから。それに、本書には父性を担当している母親も出てくるし、著者もそれを肯定的に受け止めている。「お父さんのための」というよりは「父性担当のための」という方が近いと思う。

私は「父親と母親は愛情表現が異なる」と常日頃から思っているのだが、父性も母性も相手(子供ではなくて、仮に父親なら母親)に、自分と同じ性(父性なら、相手にも父性)を要求していることが多いように思う。そもそも違うものであるという認識が不完全なので、なんかのきっかけで水と油のように反発してしまう。

父親も母親も父性と母性の違いを理解できればいい状態になれるのではないかと思う。水と油は混ざらないが乳化させることによってうまくバランスがとれるのと似ているように思う。マヨネーズとかバターみたいなもんか。

さて、もう一つ、複雑な気持ちになった理由。

著者の言葉の選び方がすごく上手なものだから「ここまで言葉を選ばないといけないくら複雑な状況になっているのか」と自分も親の一人として言いようも無い不安な思いがしたから。

ちょっと分かりにくいかな。別の言い方をすると「世の父親を動かそうとすると、ここまで言い方に気を使わないといけないのか、それほどモロイのか?」

・・・著者は12年以上もNPO法人 ハートフルコミュニケーションという団体で活動しているそうだ。

その活動の中で子育てに悩む男性や女性をたくさん見て来ただろうし、言葉もかけて来たと思う。そう感じさせるエピソードが多数掲載されている。本書を手にしたお父さんに「気づいてもらいたい」という願いが感じられる。それがツライ。

言葉が上手であればあるほど、その裏にある著者の苦心が大きく感じられるのだ。

ま、考え過ぎかもしれないけどね。

本書は主張が一貫していて読みやすいです。

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