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確かに身も蓋もない。だから読む?読まない? 書評:2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?

いつぞやも書いたと思うが、私は2ちゃんねるが大好きだ。

本書の冒頭に”「チャンネル」に関する全国300人アンケート”というのが掲載されている。”なくなってほしくない「チャンネル」は何チャンネルですか?”の問いで2ちゃんねるは堂々の3位だそうだ。1位になってほしかったな。

本書にも書いてあるのだが、この調査の興味深いところは、普通ならテレビ局だけが結果に出そうなものだが、そんな中に2ちゃんねるが食い込むその認知度の高さだ。ま、ネットでの調査だからってのもあるだろう。

2ちゃんねるの管理人ひろゆき(西村博之)が第一章で命題に対する結論を述べている。

2ちゃんねるが消滅したとしても、なにか似たようなサービスが必ず出てくるのです。(中略)2ちゃんねる的なサービスは、名前や形を変えつつも残り続ける。(2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? より)

コレがほんとに本書の結論だろうと思う。17頁で 糸冬 了。ひろゆきにとって「2ちゃんねる」は固有名詞というよりは普通名詞なんですね。

私は以前からひろゆきの言動に納得することが多いのだが、その納得加減をどう表現したらいいのかよくわからなかった。本書ではその表現が見つかったような気がする。

本書中に佐々木俊尚佐々木俊尚 との対談があって、そのサブタイトルがまさにソレだった。

西村さんの言ってることは、身も蓋もなさすぎてついていけない(2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? より)

そう、「身も蓋もなさすぎる」んだよね。そして私は「ついていけない」のではなくて「納得してしまう」のだ。

小さい頃から「職業に貴賤はない」とか「人の命は地球よりも重い」などと教え込まれた私は長いこと悩んで来た。働き始めてからも理想と現実のギャップに悩んだよ、マジで。悩んだ結果、いまはフツーのサラリーマンである。

美化せずに、あるいは、醜くすること無く、物事をそのまま伝える、これがいかに大切で難しいことか。どうせやるならソッチやった方が子供のためになるんじゃないかな。

・・・公園などで、自分の子供に見知らぬ子供のことを「お友達」と呼ぶ人がいる。そんなことしてどういうメリットがあるのだろう。(ま、あるにはあるが、それは大人の都合だ。)

「他の子供」でいいじゃないか。友達じゃない人を友達と呼んだら、赤の他人をどう呼んだらいいの?私たち大人は他人を「友人」と呼んだりはしないのに。他人がいるから、友達がいるのにさ。そんなところなんか美化しなくていいと思う。

閑話休題。

聞く人に身も蓋もないと思わせるくらい物事を、いや、人の気持ちを明け透けにするひろゆきの表現は「自分には免疫がないから」と切って捨てるにはあまりに惜しい。念のため申し添えるが、必ずしも「それが真実だ」ということではないよ。

本書ではひろゆきと佐々木俊尚の対談の他に、アルファブロガー・小飼弾小飼弾 との対談もある。これらの対談でポンポン出てくるひろゆきの発言は興味深い。言葉を選んでいる他の章よりも身も蓋もなさ加減がよく出てると思うな。

・・・けど、あとがきによると対談部分はひろゆきが言ってないことをひろゆきが言っているように書いてるらしい。こういうことをあとがきで知らされた上に「生暖かく見過ごしてくれ」と言われちゃうと、やっぱり身も蓋もないね。この書評自体が空しくなる。

本書に興味がなければ買わなくてもいいから、2ちゃんねるをよろしく。

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