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書名どうにかなりませんか? 書評:大不況には本を読む

本書の最後のページのノンブルは237、本を読むことが話題になるページのノンブルは209。さて、改めてタイトルをご紹介しよう「大不況には本を読む」である。(皮肉です)

ちなみに帯の惹句は「もはや可能性は本の復活にしか残っていないのではないか」である。タイトルに引っかかった私が悪いと言われればそれまでだが、こういうタイトルのつけ方には悪意を感じてしまう。

Amazonの書評はずいぶん好意的なのが並んでいるので、私は少数派なのかもしれませんが。

さて、209ページまでは著者なりの現在の大不況の分析である。ま、経済の話ですね。

しかもこの話の発端がすごい。「1985年のバブル絶頂期に日本は進んで不況を目指すべきだった」というのである。これでよければ「織田信長は本能寺に宿泊しなければよかった」もアリだろう。いったいこういう切り口にどんな意義があるのだろうか。

ここらへん話の流れ方は「AだからB、だからC、で、Dとなる」という具合で、最初のAに納得できなければいつまで読んでも納得できない。

残りの38ページにある「本を読むこと」については他の同様の本と大差ない。

不況と読書の関連性を述べるのはなんと234ページになってから。ただね、ここに一文だけ私が「へー」と感じたところがあった。要約すると「いままでの時代の問題がどこにあったのかを考えるために、みんなで手分けして本を読もう」ということである。

世の中のほとんどが赤の他人同士である私たちが、それぞれに本を読み考えることを「手分けする」と表現するのは新鮮だった。「手分けする」というのは通常知っている者同士が行うことだ。それを赤の他人同士に当てはめているのに(私には)違和感がなかった。世の人間をこういう感覚で括れるようになると、また違った見方ができるような気がする。

もし、この一文がなければ私の評価は0だったと思う。

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